2018年01月31日

取捨選択の難しさ

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 甲子園ボウルで日本大学に敗れ、大学4年間のフットボール人生が終わってから1ヶ月余りが経ちましたが、敗戦に対する悔しさは時間が経っても拭えません。ふとした瞬間に「あの時こうしていればどうなってたんやろ」という思いや、「こんなことしてみてはどうやろか」というアイデアが頭をよぎりますし、今でもフットボールが夢に出てくることがあります。その度に「もうリベンジできへんのか」と、どこにもぶつけることのできないやるせない思いになる、そのような毎日を過ごしております。
 前置きが長くなってしまいましたが、今回が2017年度最後の主務ブログになります。それにあたって何を書こうかと思いを巡らせる中、長々と後悔の念を綴っても「負けたら後悔するんやな」程度のものになってしまうと感じたので、私が心に残った言葉を元に、この4年間、特に最後の1年で感じたことを綴ろうと思います。
 テーマは「取捨選択の難しさ」です。最後に書くことがそれ?と思われるかもしれませんが、取捨選択の瞬間は常にやってきます。特に最後の1年はその連続でした。私はこれまでフットボールなどで悩み苦しんだとき時、この現状をどうにか打破できないかという思いから書籍やテレビ番組、著名人の言葉など、あらゆる方面に何か参考にできるものはないかという思いを巡らせるよう心掛けてきました(2016年度主務の石井さんが心に響く言葉があればメモに書き留めるということを習慣にしておられたので、それを参考にしました)。そうすると、「なんや、こんな大物でも同じような悩みもってたんか」「そんな捉え方があったのか、明日から自分も同じように取り入れてみよう」というようにどこか冷静になれると同時に、「取捨選択の難しさ」をも痛感しました。
 振り返れば昨年の今頃、情けない話なのですがチーム作り等を進める中で、「もうどうしたらええかわからん」と自暴自棄になってしまっていたと感じます。「どうしたらええねん」「わけがわからん」、その思いが大きくなればなるほどあらゆる考えや意見を求めたくなると思います。監督・コーチ・OBの方々など、求めれば様々な方からアドバイスをいただけます。また、外の世界(FIGHTERS以外の)に目を向ければ多様な考えが溢れかえっています。「自分にとっていいと思う意見だけを取り入れればいい」ということなのでしょうが、これが私にとって難しかった。「ほんまにこれでええんかな」「何でこんなにも芯がないんやろ」と自分に腹が立ち、常に不安な思いに苛まれまれる毎日でした。今考えれば、無意識に私の決意には迷いがあったのかもしれません。「自分は今年こうなんねん。そのためにこれを絶対にやりきるんや!」という本当にぶれないものがなければ周りに流され続け、自分に合ったものを「取捨選択」できないでしょう。4年生になれば、学年が上がれば自然と頑張るだろうという考えは捨ててほしい。後輩たちは、これからがシーズンだという今だからこそ、学年に関係なく「今の決意はホンマに1年間揺るがへんか?」と自分自身に問いかけてほしいです。
 そんな中、これが決意ってもんやという言葉に出会うことができたので紹介させていただきます。

「もう外野が何と言おうと気にしない。批判家の言うことにいちいち耳を傾けてはいられないんだ。俺たちは試合に出てチームのためにプレーするだけ。話屋さんたちのために試合をしているわけではないからね。彼らに褒めてもらうためにプレーしてはいない。俺たちはお互いのために頑張っているし、そして、試合に勝つために努力している。互いに支え合っているんだ。それが俺たちのモチベーションさ。外野は必要ない」

 これは、NFLダラス・カウボーイズのRBエゼキエル・エリオット選手が、試合終了後記者団に対して語った言葉です。周りに流されず、目標に向かって己を信じてまっすぐ突き進むんだという熱意がひしひしと伝わってくるこの言葉に感動しました。あくまで私の意見ですが、「自分はこうしたいんや!」という自己主張が強すぎないか?と思われるくらいの人間が多い集団であればあるほど結束力が強く、ここぞというときに力を発揮できると思うのです。後輩のみんなには、どんなことがあっても、どんなに腹が立つことを言われても、「自分はこうするって決めたんや、黙って見とけ!」と言えるくらいの決意を固めた上で、自分にプラスとなる考えを「取捨選択」しながら成長してほしいです。そして、必ず1月3日の歴史を変えてほしいと思います。
 最後になりましたが、この1年間、私たちに素晴らしいご支援、ご声援をいただき、本当に感謝しております。勝利という結果で自分たちの取り組みを証明することができなかったことが本当に悔しく残念でありますが、FIGHTERSに連なる皆様のおかげでここまでくることができました。2017年度FIGHTERSの4年生はこれから現役チームを支える立場に回ります。こんな情けない自分たちについてきてくれた後輩たちに少しでも力になれるよう新チームを支えていこうと思います。また、1年間、生意気で好き勝手な文章ばかりのこのブログにもお付き合いしていただき本当にありがとうございました。2018年度FIGHTERSにもこれまでと変わらぬあたたかいご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

関西学院大学FIGHTERS 2017年度主務 三木 大己

2017年12月19日

結果が全てを物語る

 12月17日、甲子園ボウルで日本大学と対戦し17-23で敗れました。それと同時に2017年度FIGHTERSは終幕しました。試合終了後の挨拶でスタンドを見上げた時、「ほんまに終わってもうたのか」「1月3日の結果をChangeするとみんなで約束したのに」「こんなに後輩達が頑張ってくれたのに」「こんなに多くの方々が応援してくださっていたのに」「自分たちに悔しさを託してくれた関西の大学のライバルたちの思いの分も戦おうと思っていたのに」と、悔しさと申し訳なさが一気に込み上げて来ました。
 しかし、やはり「結果が全て」なのだ感じています。多くの方から「よく頑張った」「胸を張って帰ろう」というお言葉をかけていただきました。しかし、やはり結果でしか証明も恩返しもできません。自分たちのフットボールにかける思い、取り組み以上に日本大学が上回っていたということなのです。あるコーチの方に「勝って後悔することはなくても、負ければ後悔しか残らない」とお聞きしたことがありますが、まさにその通りだと感じています。このような結果になってしまったのは自分の、4年生の責任です。
 正直負けたという実感がなく、気持ちの整理が全くできていませんが、少し落ち着いてから2017年度FIGHTERSの反省点などを洗い出し、後輩たちにできることを時間のある限りしていこうと思います。また、我々4年生は負けたから終わり、ではなく、終わってからの姿や態度こそ、「FIGHTERSとしてどうやねん」ということを問いかけながら過ごしてまいります。
 最後になりましたが、寒い中、甲子園球場まで足を運んでいただいたきありがとうございました。また、直接来場されなくとも応援してくださった方々、ありがとうございました。この一年、皆様の応援が本当に大きな支えとなりました。このような結果になってしまったことは本当に残念ですが、今の我々の姿があるのはファイターズに連なる全ての方々のおかげです。本当にありがとうございました。

2017年12月16日

憧れの舞台から、戦いの舞台へ

 いよいよ明日、甲子園ボウルを迎えます。中学からフットボールを始めた私にとって、「甲子園」という場所は夢のような憧れの舞台でありました。2007年の関学対日大の甲子園ボウル。あの激闘を目の当たりにし衝撃を受けた中学生の私は、何度もそのビデオを見返しては「大学までフットボールを続けて自分もこんな舞台に立ってプレーがしたい」という思いを募らせていました。そして今年、最終学年の年に甲子園ボウルへ出場することができたこと、また、対戦相手が日本大学ということに、「まさかあの舞台に立てるなんて」とどこか不思議な感覚を覚えます。
 しかし、今の自分にとって甲子園は「憧れの舞台」であると同時に、絶対に負けたくない「戦いの舞台」であるという思いが強くなっています。それは今年の春、4年生の仲間と何度もミーティングを重ねる中で、「ライスボウルで社会人を倒して日本一になる」「1月3日の結果をChangeする」という目標を定め、その中で相手がどこであれ一戦必勝の思いですべてをぶつけて絶対に勝とうと約束したからです。
 相手となる日本大学は今年、様々な壁に直面しながらも着実に成長し、肉体的にも精神的にもタフになってきたチームです。それは若いメンバーが多い中でも接戦を勝ち抜き、関東リーグを制覇したその結果が物語っています。間違いなく今まで対戦してきた相手の中でプレーの精度も気迫もずば抜けているはずです。どんな気迫を持ってこの一戦に望んでくるのだろうか、日大の4回生の覚悟はどれだけ強いのだろうか、どんなプレーを仕掛けてくるのだろうか、、、こんなことを考えれば考えるほど不安・恐怖は膨らむばかりです。
 しかし、我々がやるべきことは相手が誰であれ、その1プレーにその一瞬に、自分の全てを、魂をぶつけることです。我々の部員一人一人にはそれぞれの思いがあります。その思いを、200人全員が全てぶつけます。
 また、甲子園ボウルに西日本代表として出場するということは立命館大学をはじめとした、関西、そして西日本の全大学の様々な思いを背負って戦うということです。絶対に勝ってやるという闘争心、西日本代表校として出場する誇りと責任を噛み締め、「戦いの舞台」に向けて残された時間を過ごしたいと思います。そして必ず、日本大学を倒します。

2017年12月05日

思いがプレーに憑依する

 先日は寒い中応援に駆けつけてくださりありがとうございました。スタンドからの大声援、会場に来れなくとも勝利を祈ってくださった方、全てが後押しとなり、再度戦うことになった立命館大学に雪辱を果たすことができました。本当にありがとうございました。
 11月19日の「敗戦」というこれまでの取り組み全てを否定された絶望の淵から、「何をどう変えんねん」「2週間後、あいつらに真逆のことをしてやろう」と一人一人が己と真剣に向きあってきた、そのことを証明できたことが何よりも嬉しかったです。
 試合前、多くの4年生は「今日がフットボール人生で最後の試合になるかもしれない」という思いで、下級生は「今日で今年のチームが終わってしまうかもしれない」という思いで試合会場に到着し、その得体の知れない不安や恐怖からFight Onを歌った瞬間には自然と涙が溢れていました。一度は死んだ身、とにかく全てをぶつけようと多くの者が思えたからこそ、無の境地でプレーをすることができたのではないかと感じています。そして何よりも再建の年、苦しい年と言われ、頼りなく情けない4年生ばかりの中、下級生一人一人が「俺がやったんねん」という気迫を持って苦しい2週間を過ごし、その思いをプレー、サイドライン、スポッター等のあらゆる自分のフィールドでぶつけてくれたことには頭が上がりません。前々回のブログにも書いた「"Change"が問われる」中で少しではあるもののそれを体現できたのではないかと感じています。
 次は過去何度も激闘を繰り広げて来た伝統の青と赤の決戦です。学生の中でフットボールを続けられているのは関西学院大学と日本大学の二校だけということ、甲子園という聖地でプレーをすることができるということ、このことに喜びを噛み締めたいと思います。また、西日本代表として出場するということは立命館大学をはじめとした、関西、そして西日本の全大学の様々な思いを背負って戦うということです。こうして自分たちが成長できたことは、常に立命館をはじめとした彼らの存在があったからであり、彼らがいたからこそつらいことや苦しいことにも逃げずに向き合うことが出来ました。そのことに感謝し、今一度日々の過ごし方や態度、取り組みを見直し、西日本代表に恥じないチームを作ってまいります。
 私たちはここで終わるつもりは全くありません。スローガン"Change"の意味にも込められている「1月3日の結果を変える」という最終目標に一歩近づくことができましたが、勝って喜ぶのはその日まで。一人一人に「俺たちはここで終わらない、絶対に歴史を変えてやる」と、兜の緒を締めてまた先を見据えて取り組むことが求められます。先日の試合から学ぶべき点、反省すべき点は山ほどあります。我々はまだまだ未熟なチームです。それらを冷静に洗い出し、一戦必勝の心構えで次の日大戦に向けてまた歩み出します。

2017年12月02日

己の生き様

 先日の名古屋大学戦は49-17で勝利することができ、もう一度立命館大学と戦う権利をいただきました。まだ勝つべきチームではない、そのことを思い知らされた11月19日の敗戦からの2週間、何をどう"Change"するのか模索し続ける日々が続きました。そんな中、個人的な話になりますがある先輩から次のようなお言葉をいただきました。
 「次の試合は、お前ら4年生にとってフットボール人生の集大成や。周りの意見どうこうあるかもせんけど、自分のやりたいようにやったらええんちゃうか?」
 この言葉を受けて思い返せば、色々なことがあったフットボール人生でした。関西学院中学部時代、仮入部の時に横で練習している大学生をみて「かっこええなぁ、いつか自分もあの三日月のヘルメットをかぶってプレーしたいなぁ」という純粋な動機ではじめたフットボールも今年で10年目。楽しいということよりは圧倒的に辛いこと、苦しいことばかりでしたが、全ては目の前の相手にただ勝ちたい、その思いがあったからここまでこれました。他の仲間も中学から、高校から、大学から、フットボールをはじめた時期はそれぞれ異なるものの、そこには一人一人のフットボールをはじめた純粋な動機、原点があるはずです。そんな純粋な動機がいつしか「負けたくない」「あいつらに勝ちたい」という強い思いに変わったことを皆感じていると思います。
 いよいよ12月3日を迎える時がきますが、正直、立命館大学と戦うことが本当に怖いです。あんなんがきたら・こんなんがきたらどうしようという不安や、次負ければ今年のチームが終わってしまう、二度とリベンジすることが叶わなくなるという胸の苦しさ等、様々な気持ちが交錯し、眠ることすらも怖いです。
 しかし、常にこのチームで言われるようにいざ試合になれば自分たちの持つ力を全て出し切ることしかないと思います。戦術・ファンダメンタル・心の準備等から逃げずに向き合い、試合が始まるその直前まで自分たちの力を少しでも伸ばし、そこに自分の意地・プライド・思いをのせる。
 Fight Onを歌った瞬間からは「気持ちや!」「気合いや!」と叫ぶだけのそんな脆いものではなく、一人一人の悔しさ、憎しみ、怒り、意地、プライドを目の前の立命館大学にぶつけます。一人の男としての生き様をみせます。必ず勝ちます。

2017年11月25日

“Change”が問われる

 更新が滞ってしまい申し訳ありません。
 先日、関西リーグ優勝をかけた立命館大学戦に7−21で敗れました。これまでのフットボールに対して向き合う姿勢、取り組み全てが勝つに値しないものであったと痛感する試合内容でした。特に私が所属しているオフェンスラインナップユニットが敗因の大部分になってしまったことに自分自身の情けなさを感じています。一つの自分のミスが、一回の自分の力負けがチーム200人を泣かせる、本当に取り返しのつかない内容でした。
 敗戦から数日たった今、正直に言うと、私はチーム全体にどこか違和感を感じています。「これが本当に負けたチームなのか?」と。ふとした瞬間の表情、態度など、敗戦の前後とあまり変わらない。
 「負けてんからもっと悔しがれ」とか「負けてんからもっと怖い顔をしろ」と言っているのではありません。これまで一年間、毎日様々な思いを抱きながらも練習にミーティングに、時には人間関係に悩みながらも、時には自分は一体何をしているのかと自分自身を見失ったりしながらもフットボールに向き合ってきたはずです。しかし、どんなに苦しい思いで毎日を過ごしていても、どんなに強い思いがあって毎日を過ごしても、どんなに頑張っているつもりでも、負ければその全てが否定されたも同然のこと。そのことに悔しさ、怒り、むなしさを感じないのか。
 4年生であれば二度とこの時間は戻ってこないし、いくつ年を重ねても「あのときこうしていれば」と後悔し続けることになる。下級生であれば来年、またその次の年と続くかもしれないけれど、今年負けるということはこの一年間自分が過ごしてきた日々を否定されたことになる。「負けたけど、よく頑張った」と言われて納得できるようなレベルなら今すぐ辞めてしまった方が良い。しかしそんな者はこのチームには一人としていないはずです。
 本年度のチームは “Change” のスローガンのもと始まりました。正に今、このスローガンを体現するか否か、我々の真価が問われています。ただ「変われ」というのではなく、何をどう変えんねん、ということなのです。問題は四方八方あちこちに転がっています。誰かが変えるのではなく、自分が変える。このチームは誰かのものでも、上級生のものでもありません。一人一人の、自分のチームなのです。変化を恐れて現状を維持するのか、たとえ間違っているかもしれないと思っても思い切って一歩踏み出して現状を大きく変えるのか。
 チームは明日名古屋大学との試合を迎えます。もしこの試合に勝つことが出来れば、もう一度立命館大学と戦うチャンスがあります。本来であれば11月19日の敗戦で本年度のチームは終わっていたはずですが、まだ残された道はあるということをかみしめ、目の前に今立ちはだかっている相手を必ず倒します。

2017年11月04日

All Out

 前節は荒れた天候であったにもかかわらず応援にきてくださった方、また、スタジアムに足を運べなくとも応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。チームとしては前半こそ28-0であったものの後半のオフェンスの得点はゼロなど、またも歯がゆい結果となりました。下級生の活躍等いい部分もありましたが、何が起こるかわからない、そんな恐ろしさを痛感する試合でありました。
 残すところ、あと2節となりました。いわゆる、ビッグゲームを迎えることとなります。正直なところ、もうここまで来たのかという心境であり、負ければ終わり、勝てばその先があるというなんとも胸の苦しい毎日を送っています。次の相手の関西大学は、初戦は京都大学に敗れはしたものの、敗戦を境に見違えるほど成長し、立命館大学をあと一歩のところまで追い詰めたチームです。どのポジションにも個人能力の高い選手がいるだけではなく、一プレーにかける思いの強さも立命館大学との試合を見ていて伝わってくるものがありました。確実に課題を潰し、1つ1つ階段を登って来ているチームと言えます。
 正直なところ我々は、毎日の練習が完璧な状態でありあとはやるだけだとはっきりと言い切ることはできません。しかし時間は平等に与えられており、必ず試合はやって来るのです。コーチの方からよく言われることですが、今持っている力を出し切ること、その結果勝つか負けるかだということです。試合に多く出るもの、数プレーだけでも出る可能性があるもの、キッキングのみ出場するもの、分析するもの、サイドラインで仕事に徹するもの等、一人一人立場は違います。そのような中でただ1つだけ言えること、それは、役割は違えど自分に与えられた役割にプライドを持ち全てを出し切ること、それがチームの勝率を上げる唯一の方法だということです。確かに相手は強く、全てがうまく進まない、苦しいゲームとなることが予想されます。
 しかし、試合が始まれば相手に臆する必要などありません。目の前の関西大学を倒すためだけに自分の全てをぶつけるのです。選手であれば目の前の相手に、サイドラインにいるのであれば相手のサイドラインに、スタッフであれば相手のスタッフに絶対に負けないという思いで一瞬一瞬に全てをぶつける。役割は違えど、関西大学の同じ役割の相手以上の結果を出す、「All Out」する、そのことだけに集中します。残された時間、できることを全てやりぬいて試合を迎えたいと思います。

2017年10月17日

見据える力

 先日の甲南大学戦は42−7で勝利することができました。しかし、今回の結果、内容は十分であったとは言えません。オフェンスではテンポの悪さや取りきるところで取りきれない、ディフェンスではズルズル進められるシーンなどが数多くありました。サイドラインにおいても必要な声が伝わっていない、動きがテキパキしていない等の反省が露呈しました。
 第3節の京都大学戦ではなんとか勝利することができましたが、命取りになりかねない反則やイージーなミス等が目立ったことから、こんなところで立ち止まっている場合ではない、次の甲南大学戦では着実に成長し、さらにステップアップした試合展開にしようと決め過ごしてきました。しかし、各ポジションで決めた目標を達成すること、前節での反省を生かし、成長したことを証明するゲームにするということはできませんでした。なぜこのような状況に陥ってしまったのか?それは、「見据える力」が足りない、これに尽きるのではないかと思います。練習に臨む顔つき、目つき、態度からも明らかでありました。どこか抜けている、そう言わざるを得ない状況でした。そのような状況で以下の言葉を知り、はっとさせられました。
 「ただ勝つことに未来はない。その場しのぎでやって、それが永遠に続くことはない」
 今、私は、自分は未来を見据えているのだろうか。目の前の相手だけではなく、その先に対戦する相手をも見据えているだろうか。目の前にとてつもなく強い、上手い相手がマッチアップすることを見据えているだろうか。思い通りにいかない時、どう状況をどう打開するか見据えているだろうか。それらを踏まえた上で、今回の結果、今の取り組みでどうであったかを考えてほしい。目の前の相手にただ勝てばいいのではなく、その先も見据えた上でどう勝つのか。その上でどんな練習をするのか。これらのことにどれだけの人間が気づいているのか。
 元ラグビー日本代表監督のエディジョーンズさんは、
 「技術的にも感情的にも,常にやる気が満ちあふれている組織はありえません。生きていく中で100%頑張る気持ちになれない朝もあるでしょう。でも、そういう日こそ自分を奮い立たせないといけません。波を小さくさせ、一貫性を保つことが成長の差を分けるのです。」
とおっしゃっています。試合直前に焦るのは当たり前、如何なる時でも目の前だけではなくその先をも見据えることが成長し続けるために必要な心構えだということなのではないでしょうか。
 未来を見据えた時、どんな心構えで、どんな取り組みを今すべきなのか、今一度自問自答しながら過ごしてまいります。

2017年09月21日

「裏付け」のある闘争心をもって

 いよいよ京都大学との試合を迎えます。前節の桃山学院大学との試合は65-0で勝利することができましたが、監督や石井先生が「自分たちが強いと勘違いしたらあかん」とおっしゃったように、京都大学は今までのように勝てる相手ではないことは身にしみて感じております。勝つなら僅差、負けるなら大差、このような思いで前節が終わってから取り組んでまいりました。
 また、これまでの試合とは確実に違うものが今回の試合にはあります。過去の試合を見てみても何が起こるのかわからない、それが関京戦です。えげつないタックル・ブロック・それでいて緻密に練られた戦術等、考えれば考えるほど「恐怖」の二文字が襲いかかり、どうすればいいのかと悩んで夜も寝られない日々が続きました。ビデオを見ていても各ポジションに隙はなく、厳しい戦いを強いられることは確実です。では、これまで経験したことがないような並々ならぬ気迫と実力を持ったそのような相手にどのように戦うか。
 私は、たとえどんなに格上の相手でも下手に回らず、えげつない闘争心をもって目の前の1プレーに全てをぶつけること、これしかないと思います。戦術やファンダメンタル等様々な要因があるものの、試合でそのようなことを意識しながらやっても全力を出しきれるわけがありません。目の前の相手に絶対に負けない、絶対に勝ってやる、この思いが強い方が勝つ、そのように思います。どんなにやられても、どんなにうまくいかなくても「なにくそ、今に見とけ。絶対にやり返したる」と心を入れ替えて毎プレーに全てをぶつけます。
 最後に、我々が心に留めておくべきことが1つあります。それは、試合が開始するまでの時間は闘争心に「裏付け」をつける時間だということです。ただやみくもに気持ちをぶつければいいというわけではありません。どうすれば勝負できるのかと悩み続ける、これまでの自分たちの取り組み、フットボールにかけてきた日々を思い返し自分自身を奮い立たせるなど、尽きぬ不安と戦い続けた者が試合開始と同時に無の境地に達することができるのだと思います。
 不安は尽きないかもしれない。ただ、試合が始まるまでは絶対にそこから逃げるな。1つでも不安なことを消すために、できることはなんでもやろう。そして、試合が始まればその不安を全て払拭し、えげつない闘争心をむき出しにして戦おう。誰一人として欠けてはならない。選手・スタッフ関係なく、与えられた場所で己の役割を全力で全うしよう。
 22日の18時45分、男と男の意地のぶつかり合いが始まります。2017年度FIGHTERS、全部員が腹をくくって試合へ臨みます。

2017年09月08日

真価が問われる

 同志社大学とのリーグ初戦、結果は28−0で勝利したものの、前半のスコアは7−0。ディフェンスのゴール前でのインターセプトがなければ失点し、同点で後半を迎えていてもおかしくない試合でした。もし同点で前半を終えていたら、全員が「まさか」「こんなはずでは」と浮き足立ち、結果は変わっていたに違いありません。本当にフットボールの実力だけではなくチーム力そのものの弱さ、脆さが露呈した試合でありました。
 このような試合になってしまったのには必ず理由があります。原因はやはり日々のフットボールに対する向き合い方、取り組み方にありました。一人一人の中に「自分は何をしたいのか」という強いこだわり、思いがあるのかどうか。同志社戦の2日前、コーチから「このチームから何をしたいのか、どんなゲームをしたいのかというものが全く伝わって来ない」という旨のご指摘を受けました。
 一人一人、全く頑張っていないわけではない。しかし、がむしゃらに、ただやみくも取り組んで勝てるというほど相手は甘くありません。どのように結果を出すのか、そこから「正解はない」という理由をつけて考えることから逃げていたのではないかと思います。
 練習の1つのメニュー、1つのプレーの精度、1つの集散、1つのダッシュにどれだけ馬鹿みたいにこだわっているのか。一戦一戦勝ち抜かなければならないものの、目標である日本一になるためには試合を重ねるたびに成長していくしかありません。
 また、なかなか結果が出ないことに対して「ああ、何故こうもうまくいかないのか」で終わっていないだろうか。どうすればこの状況を打開できるのか、どうすればプレーが通るのか、止まるのか、そこに目を向け、徹底的に考え抜かない限りこのチームに先はない、その現実が突きつけられています。
 この現状を受け、前節の試合後に各ポジション・各個人の今年の目標を再確認し、その上で次の桃山学院大学戦でどんなプレーをしたいのか、そのために日々何にこだわって、何をして過ごすのかを共有し、過ごしてきました。明日の試合の結果が今年度ファイターズの今後を決めるといっても過言ではありません。勝ちに執着するのはもちろんのこと、どうやって勝つのか、どんなゲームを展開したいのか、どんなプレーをしたいのか、どんなサイドラインを作るのか、前節の結果から何を感じ、どれだけ本気で結果を出すことにかけてきたのか、それらが試される、正に「真価が問われる」試合です。試合までの残された時間、今週の取り組みを振り返り、試合当日に自分は何を体現するのかを再確認したうえで、試合直前まで徹底的に準備をして試合に臨みます。