2017年02月10日

後輩たちへ

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 1月3日に引退してから、早くも1か月がたちました。この1か月は新しい舞台に出ていくための準備や、学生生活最後の期間として、これまでできなかったことを存分にやろうと、とても多忙な毎日を過ごしています。
 就職先での研修など、これまでは遠い存在であった違うネットワークに足を踏み入れ、多様な価値観を持った人たちと触れ合っていると、だんだんとこの1年間のことが客観的に見えてきました。最後のブログでは、この場を借りて1年間を通じて、思ったこと感じたことを後輩に向けて書きたいと思います。
 4年生になると突然、目の前に自分で考え、判断を求められるようなことが頻繁に起きます。チームの土台を作るのに非常に重要な1月のミーティングではチームの方針や目標、幹部決めなど、そのほとんどが4年生に任されており、自分たちで考えて進めていくことが本当に難しく、「ほんまにこんなに任されるんや。」と感じたのと同時に、自由に伴う責任の重さに押しつぶされそうになる毎日が始まりました。
 それ以降、毎日朝起きた時、ご飯を食べている時、1人での帰り道、「このチームをどうしようか……。」と勝手に頭の中であれこれ考えては、「答えがない」という結論にいたるという堂々巡りを繰り返していました。幹部や各パートのリーダーたちと日付が変わっても、その答えのない課題、問題についてあれやこれやと議論したのも今では良い思い出です。
 しかし、シーズンが深まっていくにつれて、勝つためのチーム作りに正解なんていうものはないんだ、ということに気が付きました。何よりも、自分たちで考えて、どんな些細なことでもいいからそれを信じて、腹をくくって実行する。それの繰り返ししか無いと感じました。どうすれば良いのか分からない時、どうしても正解を求めてしまいますが、「自分はこうやる」「自分たちはこれで結果を出す」という強い意志があれば、そのほとんどはうまくいくのではないかと思います。
 あるコーチがミーティングで「決意とは、自分で決めたことを言う。」「人が決めたことは決意とは言わない。」とおっしゃっていたのを覚えています。部員数が多くなった今だからこそ、この言葉の示す意味は大きい。「本気の本気で俺はやる。」と決めたことしか人は遂行できない、達成できない、ということです。人が掲げた目標にのっかるだけでは何も得るものがなく、途中で挫折する。そこに本当の面白さは無い。
 幸いにもここFIGHTERSは1500人を超えるOB・OGをはじめとして、監督・コーチはもちろんのこと、学校関係者や多くのファンの方々の支えの基で、「本気」でやる環境が整っています。
 下級生の皆はきっと4年生という学年が近づいてきている恐怖を抱きながらも心のどこかで「4年生になったら、頑張ろう」と思っているに違いない。私たち旧4年生はまさにそんな下級生時代を過ごしていたように思います。甲子園ボウル後のこのブログにも書いたように、連れてきてもらった甲子園と比べると、自分たちの手でつかんだ甲子園はその喜びも、見えた景色もすべてが別格でした。
 もし、自分が4年生になったとき、どうなっていたいか、何がしたいか、どんなチームがいいか、そんなことをぼんやりと考えながら、エゴを出して過ごせるのが下級生時のいいところです。4年生になってから、それまで控えメンバーだった人間が「スタメンを取る。」と言って、4年間本気でやってきてスタメンを張っている選手をたった1年で抜くのは至難の業であり、その理由はヒットドリルやアジリティを習得する難しさを知っている選手ならよくわかると思う。
 この1年間、なんとなく周りに合わせて過ごしたとしても、4年生の自分を思い描きながら過ごしても、先輩の為に本気でやったとしても、全部が4年生になった時に自分に返ってくる。熱くて固い「決意」を胸にこの1年をチーム全員で戦ってほしいと思います。
 私たち旧4年生は1年間本当に多くの方々に支えられ、叱咤激励をいただきやってくることができました。ライスボウルは残念でなりませんが、あの立命館大学に2回も勝利できた要因には、情けない4年生と後輩たちが一緒に戦ってくれたことが本当に大きいと思います。
 最後まで偉そうに書いて申し訳ありませんが、私たち2016FIGHTERSはこれから現役チームを支える立場に回ります。これまで応援して、支えていただいた分、新チームをしっかりと支えていきたいと思います。1年間このブログにもお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。そして、2017年度FIGHTERSにもこれまでと変わらぬ、皆様の温かいご声援をよろしくお願いいたします。

関西学院大学FIGHTERS 
2016年度主務 石井 宏典

2017年01月05日

ありがとうございました

 第70回ライスボウル、2年ぶりの富士通戦は13−30で敗れました。結果以上にその内容は僕達4年生の詰めの甘い1年間を象徴するような試合だったのではないかと感じています。
 これをもちまして、2016年度FIGHTERSの戦いが幕を閉じました。ここには書ききれないほどの多くの方に助けられた学年だったのではないでしょうか。特に秋シーズンに入るまでは、情けない私たち4年生に多くのOB・OGの方々が話を聞いてくださり、力を貸してくださりました。本当にありがとうございました。
 時計がゼロになった時、負けたことに対する悔しさはもちろんありましたが、それと同時に私たちの事を本気で支えて、どこのチームにも負けない熱い応援してくださったOB・OG、後援会、ファンの皆様、休みの日でも朝から晩まで私たちに時間を割いてくださったコーチの方々、そしてこんな4年生を信じてここまでついてきてくれた後輩たちに勝利の瞬間を見せたかった、申し訳ない、という思いでいました。結果は残念でなりませんが、試合前ハドルで主将の山岸が言ったように、このチームでライスボウルという大舞台に挑めたことを誇りに思います。それが何よりも幸せなことでした。
 後輩たちは今回の試合を経てそれぞれにいろんなことを感じたと思います。ここからまた、新しいFIGHTERSが生まれます。私たちが1つ上の先輩方の代から学んだように、しっかりと僕たちを踏み台にして、もっと強くて、もっとかっこいい“自分たちのFIGHTERS”を作っていってほしいと思います。
 4年生は社会に出ていきますが、この4年間で学んだFight Hardをいつまでも胸に刻んで精進してまいります。本当にありがとうございました。これからも関西学院大学FIGHTERSにご声援よろしくお願いいたします。
今回のブログでは感謝の気持ちを簡単にまとめさせていただきました。少しずつ頭と心の整理をして、今年1年を振り返って書かせていただきます。あと1回だけ私のブログにもお付き合いください。よろしくお願いいたします。

2017年01月01日

Fight Hard

 慌ただしい、落ち着かない年明けが久しぶりにやってきました。世間が年末年始ムードなのをよそめに、目の前の練習に取り組み、少し落ち着いてテレビを見ても、目前に控えている強敵の姿が嫌でも頭をよぎって、内容が頭に入ってこない。3日の試合が終わるまでは年が明けた気がしないような、そんな正月を2年ぶりに過ごせていることに幸せを感じています。
 1月3日のライスボウル、我々2016年FIGHTERSの最終戦となります。思い起こせば、今シーズンのはじめに、「もうどこにも負けたくない」「相手は関係ない、全部勝とう」そんな想いをもって、今シーズン「社会人に勝つ」ということを目標に掲げてきました。これまでのシーズンをご覧になってわかるように、社会人を倒すと言えるほどの力は無く、ただただ目の前の1試合、そして昨年敗れた立命館大学を倒すためにもがいてきました。初戦から毎試合、何とか成長しようと必死で、息つく間もない怒涛のシーズンで、気が付けばここまで来ていた、というような感覚です。
 これまでの歴史で、関学が社会人に勝ったことがあるのは1度だけ。多くの先輩方が死に物狂いで準備をして社会人に挑み、敗れてきた姿を私たちはこの目で見てきました。これはあくまでも私がやってきた4年間を思い出して感じていることですが、過去の3年間は連覇の中であったことも影響してか、どこか「勝たなくてはならない」。そんな雰囲気が重くのしかかっていたように思います。もちろん私たちは勝つことしか考えていません。ただ、今このチームにある想いは「勝たなくてはならない」というよりも「なんとかして勝とう」という想いが大きいように感じています。うまく表現はできませんが、自分たちが弱いこと、下手なことは十分わかっているので、社会人相手に臆することなく、自分たちの「Fight Hard」を思いっきりぶつけてやろう。そんな雰囲気を感じています。
 ただ、試合であの外国人選手が目の前に来た時に、ここぞという勝負所で自分に出番が回ってきた時、けが人が出て突然試合に出ることになった時に、強気にプレーできるかどうかは試合にならないとわかりません。どんなに劣勢だろうと、優勢だとしても、目の前の1プレーに魂を込めて。4年生は泣いても笑っても最終戦。自分のフットボール人生をかけて、自分達を信じてやるしかありません。今はまだ不安に向き合って、悩んで、「Fight on, KWANSEI」を歌うまではいろんなイメージを自分自身の中で繰り返す。その時間こそが試合中に自分の背中を押してくれる。なんだか毎試合同じようなことを言っているような気もしますが、それこそが「Fight Hard」なんだと思います。
 1月3日、今年一番のFight Hardを試合終了の笛が鳴るまでやり続け、最高のゲームをお見せできるように準備してまいります。最後まで皆様の熱いご声援をよろしくお願いいたします。

2016年12月20日

約束の聖地

 今年の春、新チームが始動して間もない頃、トレーニング合宿が行われました。1日のトレーニングを終えて、全体でミーティングをした後、みんなが部屋に戻った後で幹部と次のような話をしたのを覚えています。
 「甲子園で入場したいなぁ。」
 「しんどい時、甲子園でプレーするの思い出したら頑張れるわ。」
 「もう1回あそこでやりたいなぁ。」
 「絶対甲子園行こう。全員で入場しよう。」
 一昨日の甲子園ボウル入場の際にそんな春シーズンからあった出来事が全て走馬灯のように頭に浮かんできて涙がこみ上げてきました。
 早稲田大学は初めて対戦する相手であり、未知なことが多く、前日までは得体のしれない不安にかられていましたが、無事に勝利することができ、ようやくライスボウルへの出場権を手に入れました。試合後の真っ青なスタンドに向かって歌った空の翼、その後の記念撮影、全てが2年前、先輩方に連れてきてもらった甲子園よりも最高で、幸せな時間でした。
 「自分でやるからおもしろい。」
 これに尽きると思います。
 立命館大学戦や甲子園ボウル、ライスボウル、こういった大一番のゲームで自分達の力を発揮するのは難しい、と毎試合つくづく感じています。不安に感じて練習をして、いろんなことを想定して準備をして、試合に挑んではいますが、点差やシチュエーションを考えずに何があっても目の前の1プレーに集中し続けるのは並大抵の覚悟ではできない。そこには「自分は何をしたい」「自分はこうやってやる」「自分はこうなりたい」そういった強い想いがあって初めてなせることです。
 今シーズンのはじめ、社会人と自分たちは何が違うのか、を考えたときに出てきたのは「フットボールへの向き合い方」でした。彼らは仕事、家庭を持って忙しい中で時間を作りフットボールに全力を注ぎ、日本一を目指してやっている。理由は様々でしょうが、きっと全員がフットボールをやる理由、そしてそのチームで自分が何をしたいのか、確かなものを持っている、だからこそ本番のゲームに強いのだと思います。
 ライスボウルの相手、富士通FRONTIERSは2年前敗れた相手です。個人的には社会人に勝つにはキッキングゲームで上回る必要がある、そんな事を考えさせられた試合であり、富士通がライスボウル出場を決めた時から心の中で沸々と彼らへのリベンジに闘志がわいてきました。
 この2016年FIGHTERSは泣いても笑っても1月3日が最後の試合となります。この1年間、「このチームで何をしたいのか、どうなりたいのか」という訴えに応じて、キッキングに捧げてくれた選手もたくさんいました。今年度のチームの集大成として、残りの日数を1年生から4年生まで「自分は何がしたいのか」心に問い続けて、チーム全員が悔いの残らないゲームにできるように過ごしてまいります。
 大変遅くなりましたが、日ごろからご支援いただいているOB・OG、後援会の皆様、昨日の甲子園球場に足を運んでくださった皆様、テレビの前で応援してくださった皆様、この様な大舞台で試合をさせていただく度に、素晴らしい環境でフットボールができていることを身に染みて感じています。本当に感謝しています。ありがとうございます。

2016年12月05日

感謝

 昨日の立命館大学戦にお越しくださった多くの皆様、悪天候にもかかわらず最後の最後まで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。前半とは流れが一変し、後半は立命館大学の執念に圧倒されかけましたが、皆様のご声援のおかげで、勇気をもらい、何とか自分たち自身を信じてやりきることができ、26-17で勝利を収めました。試合後の整列で、昨年の立命館大学戦では先に歌うことができなかった、「空の翼」を、青で埋め尽くされたスタンドを目にしながら、胸を張って歌うことができた時にはこみあげてくるものがありました。
 試合後、1年間一緒に戦ってきた4年生に対して「ありがとう」の言葉が自然と出てきました。4年生が情けないと言われ続け、少しずつですが、もがきながら成長を重ねて、このような結果を出せたこと、そして、このチームでこのメンバーでまだ一緒に戦えることがうれしくてたまりませんでした。今まで立命館に2回勝ったことが無いとか、雨の12月4日の立命館戦、などジンクスの多い試合ではありましたが、このメンバーで新しい歴史を作れたことを誇りに思います。
 私たちがここまで来ることができたのは、OB/OGをはじめとするFIGHTERS関係者の皆様のご支援や叱咤激励、そして毎試合会場に足を運んで応援してくださったファンの皆様の支えがあってのことです。本当にありがとうございました。まだまだ発展途上の私たちですが、これからも毎日をFight Hardし続け、進化し続けます。
 そして、立命館大学というライバルがいたことを胸に、彼らの分も甲子園ボウルで西日本代表として早稲田大学を圧倒したいと思います。これからも皆様の温かいご声援をよろしくお願いいたします。

2016年11月15日

目に見えないもの

 「目に見えるものではなく、目に見えないものに目を注ぎなさい。目に見えるものは過ぎ去りますが、目に見えないものは永遠だからです。」―コリントの信徒への手紙U 4章18節
 聖書の中の言葉にこのような一節があります。私はキリスト教主義の高校に通っていましたが、高校時代にも何度か耳にした言葉でした。私自身はキリスト教を熱心に信仰していたわけでもなく、ただ、この言葉の真意を感じていたことはありませんでした。
 私は今年でフットボールを始めて10年目になりますが、このスポーツではプロ・アマ問わず「目に見えない何か」がゲームを動かすことが多いと感じています。それは、「覚悟」や「執念」といった気持ちが、誰もが無理だと思ったゲームを、展開をひっくり返す。そういうゲームや名勝負をこれまで何度も目にしてきました。
 先日の京都大学戦を見返してみると、スタッツだけを見ると獲得ヤードやボールポゼッションといった数字は全て京都大学が上回っている。それでも最終スコアは34−7。この点数になった要因は様々ですが、キッキングゲームにおいては、相手オフェンスを奥深くから始めさせたカバーチーム、これまでの課題であったパントリターンではリターナーが適切な判断のもとにCatchしている、当たり前ではありますが、この積み重ねが目には見えない獲得ヤードとなり、ボディブローのようにじわじわと効いてくる。まだまだ課題も多くありますが、チームとして次の試合でもキッキングが勝負を左右するということを胸に留めて準備していきます。
 よく、先輩方に「4年生ていうのは一生もんの仲間や。本気でやりあった仲だからこそ、引退した後に勝敗関係なく一緒に酒が飲める。」ということをよく聞かされます。4年生がどれだけ一つになれるか。青春ドラマはあまり好きではありませんが、その「絆」があるとないとではチームの力は大きく変わります。本当にこのままでいいのか。やり残したことは、伝え残したことはないか。4年生はもう一度自分の胸に自分が大切にしたいもの、事は何なのか問うてほしい。
 そして、大一番の立命戦ではプレー云々はもちろん、目には見えない「チーム力」というものが試される試合になります。練習を重ねて、練習でやったことがそのまま試合でできるとは限らない。試合では何が起こるかわからない。厳しいゲームになることは分かっている。立命まで残り5日、何度倒されても、やられたとしても、泥臭く毎日の目の前の1プレーをFight Hardし続けます。

2016年10月30日

「100%」

 久しく更新が滞ってしまいました。やりたいゲームができずに、ずっと暗中模索を繰り返しており、負ければ引退が決まるという試合を前に、なかなか筆ならぬタイプが進まない、というのが正直なところでした。
 関西大学戦を無事勝利で終えましたが、あくまでもうまく得点が入り、オフェンス、ディフェンス、キッキングがかみ合って点差がついただけで、私たちの内容が完ぺきだったわけではありません。あの試合、あの時の関西大学相手に立命館大学なら何点取るか、どんなゲームにしただろうか。
 このブログでも何度も書いてあるように、私たちのフットボールは緻密さが命です。おそらく、どの大学よりも1プレーについて掘り下げて意図を理解し、何が来ても対応ができるように想定し、その反復練習を繰り返しています。その質がまだまだ低いからこそ試合で苦労しているのが実際のところではありますが、それこそFIGHTERSが勝ち続けてきた所以であると思います。
 「毎日100%を目指せ」「試合では、良くて80%しか出せへん」
 これは監督がよくおっしゃる言葉なのですが、毎日100%成功させることを目指して取り組まないと、試合の大一番でその1Playを成功させるのは無理だということです。確かに先日の関西大学戦でも、試合で結果を出した人間は2週間苦しんで、もがいてきた選手でした。
 大切なのは、220人いるうち何人がこれをやるか。京都大学は2枚目や3枚目、若い選手が出ると、そこを狙ってくる。覚悟が決まっていないとあっという間にやられてしまう。4年生や試合に出ているメンバーがやるのは当たり前で、2枚目以降や、試合には出られないメンバー、キッキングで少しだけ出場することが決まっているメンバーそれぞれが毎日100%成功させることを目指して準備をする。
 当たり前のようにも感じますが、80%を出そうと思って取り組めば、80%以上の力を発揮することは難しく、それ以下の力しか出せない確率が高くなります。あの京都大学に、あの立命館大学に勝とうと思えば、勝負所で100%決めきることしかありません。毎日の練習で、100%を目指して準備して、それができたかできないか。その日勝ったか、負けたか。ひたすらそれを2週間繰り返して、京都大学に挑みます。

2016年10月07日

どんな選手になりたいのか

 龍谷大学戦を終え、早くも次の神戸大学戦が目前に迫っています。
 龍谷戦を終えて残ったのは、何とも言えない違和感でした。このままでは立命館大学や関西大学、京都大学に勝てない、という焦りとは別に、チームとして何らかの違和感がありました。何がおかしいのか分からず、ただ目の前の練習やミーティングに取り組むだけでした。
 そんな中、10月に入り、企業の内定式に参加しました。関西の1部リーグで同じフットボールをしている同期もいて、シーズン中ではありますが、彼らといろんな話をして、気づかされたことがありました。
 ある大学ではアナライジングスタッフがおらず、トレーニングや練習を終えてから、全て自分たちで分析を行い、傾向を出して、Playを考えるところまでやっているということで、夜遅くから分析の作業が大変だという話を聞きました。彼らは私たちの試合でも様々な仕掛けを用意しており、スペシャルプレーやギャンブルをことごとく通してきました。また、立命館大学戦でもプレーが崩れてからもゲインを重ねるなど、「魂」のこもったプレーが目立っていました。なぜ、そんなにスペシャルプレーやギャンブルが決まるのか聞くと、彼は「死ぬほど準備したけど負けた」と自信満々の顔で答えてくれました。
 私たちのチームにはアナライジングスタッフがいて、彼らの情報を基に選手は練習やミーティングを行います。彼らが分析をして相手の傾向を出してくれるおかげで、選手たちは自分自身の身体のコンディションを整えるのに時間を割くことができます。それは日本一を目指すうえで必要であったからこそ生まれたシステムであり、役割であると思う。
 しかし、今のチームには受け身な選手が多い。受身な選手の集団が勝てるわけがない。自分がどうしたいか、どうなりたいか。8月に前島先生からいただいた言葉をもう一度ここに記したい。

「自分で種をまきなさい。人がまいた種を見たければ、それまでだ。ひとりひとりが自らの種をまいて、全員で秋の収穫を喜んで迎えよう。」

 負ければ終わりのシーズン、今、自分たちは自分で種をまいているだろうか。4年生はあと1ヶ月と少しで自分たちのシーズンが終わるかもしれない。今引退を迎えて、胸を張って「やりきった」と言えるだろうか。
 次戦も全力で挑みます。

2016年09月15日

理屈が先か気持ちが先か

 先週9月10日の第2節・甲南大学戦では、また多くの課題が見つかりました。41−0でゲームには勝ったものの、反則が5回30yd、オフェンスは4回のTurnoverを与えて、キッキングでも2試合連続となるロングゲインを許してしまいました。石井先生がコラムにも書かれていたように、今気づくことができた、与えられた課題は天からの贈り物で、前の試合の課題を確実に潰す為に何をするかが大切です。

 今春、私たちは立教大学と合同練習をする機会があり、京都大学出身で日本代表も経験されたKicker専任コーチとの交流など、新しいネットワークができました。さらに、今年度より水野彌一氏が立教大学でアドバイザーに就任されたということもあり、個人的に立教大学の動向が気になっていました。初戦の早稲田戦に敗戦した後、あるコラムに水野彌一氏の次のような言葉が紹介されていました。
 「理屈が先に立つフットボールは好きではない」
 理屈が先か気持ちが先か。この話が今年になってよく課題に上がります。
 自分たちよりアスリート揃いで身体の大きな相手に対して、緻密なプレーの精度にこだわる、勝負所を絶対に取る、それがFIGHTERSのフットボールの強みであり、FIGHTERSの勝ち方である。そこには確かな理論があり、ありとあらゆる想定と理屈の上に成り立っている。私たちにとって理屈というのは必要不可欠だと思う。理屈なしに、勢いや気持ちを優先してしまっては2流のチームである。
 一方で、理屈をどれほど並べても、アサイメントを完璧にこなせても、えげつなく強くデカい相手に更に気持ちで負ければ、100%勝ち目はない。試合の「ここぞ」というところでは相手もその1プレーを死ぬ気で止めに来る、通しにくる。相手の対面に立ち、相手よりも強い気持ちでやる。それが魂のこもったプレーだと思う。
 今の自分たちはどちらも中途半端な状態。もう一度自分たちの、FIGHTERSのフットボールは何なのか,
アスリートの集団に何で勝つのか、を心に留め、次節・龍谷大学戦に臨みます。

2016年09月05日

試合と練習

8月28日。2016年秋、私たち4年生にとっての最後のシーズンが開幕しました。初戦の相手となった同志社大学はこの試合に並々ならぬ準備をしており、随所でギャンブルやスペシャルプレーを出されて苦しい展開となりました。特にキッキングゲームにおいてPunt FakeやKick Off Returnでタッチダウンを与えてしまったことはとても悔やんでいますが、初戦で気付けたことを次の試合までに絶対に潰していきます。
 フットボールにおいて、「練習でできたことしか試合ではできない」という事をよく言われます。毎日の練習への準備の仕方、練習の取り組み方、内容。そこが全てでそれ以上は無い。
 前節までの私たちの準備を思い出してみると、結局はアサイメントを乗り越えていない。正直なところ、初戦でここまで勝負を仕掛けてきたことは想定外であったものの、用意されたアサイメントを覚えて、その動きを練習してきただけで、試合の時に頭がクリアになっておらず、ひとりひとりがアサイメントを乗り越えて、これが来たらどうしようか、あれが来たらどうしようか、という想定が足りていませんでした。
 ここから先、負けたら終わりのシーズン。練習回数は限られている中で、どれだけ試合と練習を近づけられるかが大切になってきます。試合では、どんな状況でも絶対に止めなくてはならない勝負所、どんなメンバーであろうと、4th. Down Longで通さなくてはならないプレーがあり、雨が強かろうが台風だろうがその1本のキックを決めなければならない時が来ます。今の練習の3rd. Downにその緊張感があるか、キックの1本にそれだけの想いを寄せているか考えるとそうでは無い。練習の1球と試合の1球の重みがまだまだ違う。
 今年に入ってから監督が「どれだけの強い気持ちもってんねん」という言葉をよく仰います。それはまさに大一番の勝負所で、えげつないプレッシャーがかかるその時に、今の自分たちは「よっしゃ、やったろう」と立ち向かっていけるのか、ということを問われているのだと思います。今の私たちはフットボールも下手で、人としても弱い。それでも勝つためには試合ごとに確実な成長を遂げていくしかありません。まずは前節出た課題を毎日の練習で本気で潰して、次節の甲南大学戦に挑んでいきます。