2013年02月19日

新4年生へ

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 最後のブログですが、その時々の思いは前回までのブログで吐き出してきたので、最終回は、今、この時もファイターズの為に頑張っている新4年生に向けて、書きたいと思います。

新4年生へ
 いよいよ君たちのシーズンが始まりましたね。うまくいかない事ばかりで滅入っている人も少なくはないでしょう。私もシーズンを振り返って、この時が肉体的にも精神的にも一番苦しかった時期だったと記憶しています。
 華やかな東京ドームでの出来事から一転、帰りの新幹線では放心状態でした。不安な心を押さえつける為に新幹線の車両デッキに出て梶原、川端と話をしていました。何の話をしたかは覚えていません。ただ、暗い話をしていたのだけは覚えています。
 現実に突き落とされたような、夢から覚めたような、そんな感覚を皆も味わったのではないでしょうか。3年間も所属したチームなのに、いつも居たはずの部室の雰囲気までもが違うように感じるほど、まるで別世界のようでした。
 「一寸の光も無い、真っ暗なトンネルの中を手探りだけで少しずつ進んでいる。でも、今、踏み出した一歩は、果たして前に進んでいるのだろうか。」
 そんな感覚なのではないでしょうか。
 「良いチームをつくる事」は4年生全員にとって永遠の、最大のテーマになっていると思います。私もシーズンを通して、殆どの時間をこのテーマに費やしてきました。「何か『ファイターズにおけるチームづくりとは』みたいなマニュアルがあればいいのに…。」そんな逃げ道のようなことを幾度も考えました。
 結果的には2012年度のファイターズは本当に良いチームになったと思っています。ただ、こんなに「チームづくりについて考えて、行動して、反省して…」を繰り返したはずなのに、2012年度のチームづくりにおいて「この言動は良かったな」とか「この出来事はマイナスだった」とかの判断を下すことが出来ないというのが、私の振り返りです。
 「あの時にこう判断して行動したあの出来事はチームが好転したと思っていたけど、今、考えるとそうでもないな…。」
 とか、
 「あの時のアイツの言動はホンマに最低や、と思ってたけど、今から考えたらそうでも…。いや、むしろ良かったんかな?」
 という具合です。
 結局、「チームづくりに正解なんて無い」というのが、たどり着いた答えです。
 新4年生は「いや、結局それかい。そんなん何回も聞いたわ。」って思ったでしょう。でも、そう思いながらも「これはさすがにアカンやろ。」とか、「こんな事しても意味ないやろ。」とか思いながら、自分の行動を取捨選択してしまっていませんか?固定概念に囚われてしまっていませんか?
 本当に「正解なんて無い!」と思っていたら、どんな行動も出来事も「その先、好転するか、しないかなんて、誰にも分からない」のだったら、取捨選択なんかしないで全部やったら良いじゃないか、ってなるのが自然ですよね。でも、本当にそう思えていますか?私は本当に「そのように」思えていない時期が長かったです。どちらかと言えば「こうしなければいけない」と「何かにやらされている」時期がとても長かったです。
 皆にはそうなって欲しくない!この事が私の願いです。一度しかない4年生。本当に貴重な時間を今過ごしているのです。リミッターなんかかけずに、ただ、思いっきりやって欲しいんです。ちなみに私は「リミッターが外れたな」と自分でも感じるようになった時には既に「チームづくりは面白い!」と感じていました。
 「4年生って面白くないな〜。」って思っている間は良いチームなんて出来ません。絶対に。面白くない事なんて思いっきり出来ないでしょう?人間なら普通だと思います。何も「辛い事、しんどい事をただひたすらにすることが正義だ。」みたいになったら、それこそ変です。私が春合宿とか、夏合宿でやってたことを思い出してみてください。普通に引くでしょう?(笑)
 最後に、私はあと1年チームに残ります。5年生コーチの身分で皆にしてあげれることは微々たるものですが、話ぐらいは聞いてあげれるし、安い飯ぐらいになら連れて行けます。他にも自分なりに、現役の為に出来ることはこれからも探していくつもりです。でも、監督、コーチ、支えて下さる人々がいくら頑張っても、ファイターズの4年生の力には誰にも勝てないという事を覚えておいて下さい。4年生の力って皆が想像しているよりも壮大なんです。だから、「こんな4年生についていきたい」と思えるような「一人前の人間」になれるよう頑張ってください。

 これで、私が書く主務ブログは全て終了です。つたない文章のブログでしたが、見続けていただいた方には本当に感謝いたします。「ブログ見ましたよ!」と声を掛けていただくと恥ずかしい反面、とても嬉しかったです。
 ブログを書き始めた当初は「なんでこんな事しないといけないのだろう。」と思いながら書いていました。正直、ただ求められたから、これまでの人たちが書いていたから、書いていました。改めて自分の書いた文章を見てみると「いいね!」の数が圧倒的に少ない文章は手抜きです。すみません。
 ただ、今は違います。ブログを書くだけで、その時々の自分の気持ちが整理され、次の一歩を踏み出す力になりました。是非、今後、主務になる後輩にもずっと続けて欲しいと思います。
 最後になりましたが、こんなチーム、こんな主務にエールを送っていただき、本当にありがとうございました。皆様からのあたたかいコメントやお声掛けに何度勇気をいただいた事か…。感謝してもしきれません。
 これからは私もファイターズを支える番です。皆さんも変わらぬご支援、ご声援の程、宜しくお願いします。

2013年01月05日

ありがとうございました

 負けました。試合は結果だけが全てです。今までの普段の生活、練習、試合、その結果、要因を受け止めて、考えて、行動してきたつもりですが、このような結果になったことはそれらが十分にできなかった4年生の責任ということだと思います。ここまで頑張ってついてきてくれた後輩には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 目標には届きませんでしたが、これまで1年間、ご支援、ご声援、本当にありがとうございました。毎試合、スタンドを上から下、端から端までKGブルー一色に染めて、地響きのような大歓声を送ってくださる観客の方々、応援団総部の方々、その声援を聞く度にハートが熱くなりました。
 試合だけではありません。日頃、グラウンドに来てくださり、現役に声を掛けてくださる。この拙い文章のブログにまでコメントを下さる。差し入れを下さり、様々な面で相談にものって下さった、OB会、後援会、ファンクラブ、学校関係の方々、我々FIGHTERSにご支援をいただき、本当に感謝いたします。
 我々も様々な思いがあり、様々な人への感謝があっただけに、勝つことで恩返しをしたかったです。
 しかしもう2012年度のFIGHTERSにとって1月3日は戻ってきません。結果を受け止めて前を向くしかありません。我々4年生はこの結果を受け止めてそれぞれのフィールドに出ていきます。3年生以下の部員のみんなもこの結果を受け止めて次に繋げてくれると信じています。これからもFIGHTERSは現実や結果から逃げずに戦い続けます。これからもより一層のご支援、ご声援のほど、よろしくお願い致します。

◇追記
 今は様々な思いが交錯して、書きたい言葉が思いつきません。また、じっくり考えて最後のブログを書こうと思います。あと1回、このブログにお付き合いください。よろしくお願い致します。

2012年12月31日

幸せの隠れ場所!?

 3日後にオービックとの試合を控えた大晦日。現役として最後のブログを書きたいと思う。
 最後のブログで何を書こうかと悩んだが、これしか思い浮かばなかった。この1年間、苦楽を共にしてきた仲間のことである。
 このブログでも再三書いてきたが、プレッシャーを背負って2012年のシーズンは始まった。負けはしたが4年振りのライスボウル出場。華やかな1月3日から一夜が明けた1月4日。昨日までの事が夢のように感じられた。チームを一から積み上げていくことに「希望」はほとんど感じなかった。行く先の「不安」だけが肩にのしかかる。このように感じていたのは私だけではないはずだ。
 そんな4年生の雰囲気はチームにも影響する。人間関係はドロドロであった。私は焦る気持ちが空回りをし、仲間に対して無理な要求、厳しいだけの言葉を浴びせるようなこともあった。その度に1人また1人と「チームから気持ちが剥がれ落ちていく」、そんな寂しい気持ちになったのを今も鮮明に覚えている。
 私一人の言動でチームを振り回してしまった。今考えている事とは正反対のことをしていた。その時の事を思い出すと、顔から火が出るほど恥ずかしい限り。振り回してしまった部員、特に4年生の多くには「申し訳なかった」と伝えたい。
 こんな私ではあったが、面と向かってぶつかって来てくれる仲間が多くいた。何の自慢にもならないが、4年生の中で一番、多くの人間と喧嘩、言い争いをしたように思う。しかし、その度に考えさせられ、気付きがあった。長く時間はかかったが、私が主務として、ファイターズの1人としての「役割」を噛み締めながら一生に一度しかないこの瞬間を生きていられるのは仲間のおかげである。感謝してもしきれない。
 大晦日の今日、この瞬間にも4年生は学校に出てきてビデオを観ている。「チームのリーダー」=4年生でオービックに勝ちたければ当たり前のことではあるが、「なぜもっとビデオを観ないのか」と私が問いただしていた春シーズン中は、このような集団になるとは想像もつかなかった。
 このように、私が最も幸せに感じるのは勝利の瞬間だけではない。主務という、客観視できる役職に就かせて貰ったからだろうか。「仲間の成長を感じる」その時は心が満たされるような思いになる。
 自分の事しか考えなかった人間が後輩のために時間を費やしている時。何事にもルーズであった人間が目標を定め、計画性を持って動いているのを感じた時。「他人の責任だ」と逃げていた人間から「俺がやってやる」と責任感が伝わってきた時。他人に感謝するようになった時。
 その様な行動は全てが「チームの為に」という言葉に集約されるのかもしれない。そんな瞬間が私にとって心が満たされる瞬間である。
 選手たちの役割はKick Offの瞬間から今まで積み上げてきた100%を出し切ること。それに対して私の主務としての役割は、今年のFIGHTERSを「サイドラインに立たせるその時まで」でその大半を終える事となる。
 京都大学戦を終えた頃だっただろうか。「4年生が、部員が、、全員が一人前になって東京ドームのサイドラインに立ちたい、立たせたい」と思うようになった。まだ目標が達成されたわけではない。私にとっての「その瞬間まで」歩みを止めるつもりはない。
 結果は、勝敗は、後からついてくる。私の周りには最強で最愛の仲間たちがいる。最後の最後までその仲間とともに、学生らしく、FIGHTERSらしいフットボール道を極め続ける。

2012年12月18日

考えて、考えて、考える。相手のことを。

 勝ちました。ラストプレー、堀本がボールを蹴った瞬間は時間が止まったかのようでした。

 こんな試合がしたかった。私のような立場の人間がこのようなことを言ってはいけないとも思うが、これが正直な気持ちだ。なぜか。
 今年のFIGHTERSも1人1人が「一人前」であるのか確かめたいからだ。もちろん京大戦、関大戦、立命戦の勝利は本当に嬉しかったが、常に相手を上回る点差を保つことができていた。
 「一人前」ならばどんなに苦しくても、怖くても逃げない。人はギリギリの状況に立たされた時にその人の真価が試されると考えている。誰もが「やばい」と頭の中によぎってしまう瞬間はある。しかし、自分の役割を仲間のため、目標のために全力でやりきる、それが「一人前」の必須条件であり、今後の人生における大きな力になるはずだと信じている。
 私が観てきたフットボールのゲームで最も記憶に残っているのが、2004年のプレーオフ。佐岡主将率いるFIGHTERSが一度は宿敵・立命館大学を破りはしたものの、次節の京都大学戦で敗戦し、再び立命館と戦うことになった試合だ。「雨の長居」と人々のあいだで語り継がれるほどの「えげつない試合」だ。
 雨でコンディションは最悪だったが、全員が自分の役割を全うし、仲間を信じてプレーをしている様にみえた。雨だろうが、1プレーぐらい止められようが、行かれようが、関係ない。目の前の1プレーに全身全霊を込めるだけ。この試合を観ていてそんな思いが伝わってくる。
 何回この試合を見ただろうか。ビデオを観ていても、この次のプレーがどんなプレーで、このシーンでアナウンサーがどんなコメントをして…。そんなことまで覚えてしまっている。ただ、アサイメントや技術的な部分を観ているのではない。雰囲気、1つ1つのブロック、タックル、1対1の気持ちぶつかり合いを観ている。観れば観るほど「こんな試合がしたい」と思っていた。
 一昨日の甲子園ボウル。後半戦は試合中にも関わらず、私は涙をこらえながらサイドラインに立っていた。それは、その時のスコアボード上での勝ち負けが理由ではない。苦しい場面から逃げたくなったのではない。単純に嬉しかったからだ。
 「やばい」場面は何回もあった。これまで今年のFIGHTERSが経験してこなかった重圧があった。それに飲まれてしまいそうな部員もいた。しかし、そんな場面でもグッと地に足を着けて、自分の役割、その一瞬一瞬でできることを全うする仲間が多くいた。雰囲気に飲まれそうな部員もそのような仲間の言動を見て、自分の「その時にやるべきこと、仲間のためにできること」を再確認し、心に再び熱い火が灯る。そんな場面を甲子園のフィールドで見るたびに目頭が熱くなった。

 ただ、満足はしていない。はっきり言って、立命館戦が終わってからの我々の「考え」はとても甘かった。試合の直前になって「なんでもっと口酸っぱく部員に対して警鐘を鳴らさなかったのか」後悔するほどだった。気持ちの入らない練習を目の前で見ていた。昨日の練習と同じミスを目の前で何回も見た。チームの幹部として、主務として最低な3週間だった。
 もっと対戦相手のことばかりを考えないといけない。相手が用意する作戦はもちろん、得意なプレー、不得意なプレー、試合の流れ、雰囲気、チャンスの時、ピンチな時。さらには、対戦相手の1人1人の日常、その時々の気持ちまで考える必要がある。考えれば考えるほどに心の底から力が湧いて出てくる。
 立命館大学との試合前がそうだった。シーズン当初から、部員が「立命」のワードを口にする回数は他に比べて圧倒的に多い。立命戦の前は寝ても覚めても立命。ぼーっと考え事をしていても気がつけば立命のことを考えている。
 「夢の中でも相手のことを考えておけや。」
 監督がよく我々に対しておっしゃる言葉だ。練習では自分の動きと相手選手の動き、癖、心情までを想像してシュミレーションをする。仲間のプレーに気になる点があれば話し合う。ミーティングではありとあらゆる作戦を洗い出し、それを我々の作戦と幾通りにもわたって当てはめる。トレーニングでも、日常でも…。監督が言うように、そこまで思えば夢の中でも「立命」は現れた。辛い時も立命のことを想い続けるからこそ踏ん張れる。ライバルの存在こそが原動力となった。
 言い訳だが、立命館大学という強敵を乗り越えた時、気がつけば雑念が多かったように思う。なにもサボっているわけではない。相手が見えていないわけでも全くもってない。立命の時とやっていることは全く同じ。しかし、立命戦前にあった感覚がない。「相手のことを考える」が足りなかったからだ。
 一昨日の試合はたまたま我々に勝利が転がり込んできたのかもしれない。試合の一瞬一瞬、どこかが違っていただけで私達は今頃、引退していたかもしれない。
 しかし、フットボールの神様は我々に最後の切符を与えてくれた。この時、本気になれないのなら、それはFIGHTERSではない。
 ライスボウルまであと16日。最後の最後まで相手のことを考え抜いて、仲間とフットボールで燃え尽きたいと思う。

◆追伸
 甲子園ボウルでは最後の笛が鳴るまで共に戦ってくださり、ありがとうございます。試合前のフィールドでの練習では応援団と一体となった皆様の声援に私の方が圧倒されてしました。相手チームにはより大きなプレッシャーになったのではないでしょうか。このような応援の中で戦うことができることに改めて感謝しています。
 ライスボウルで対戦する社会人チームは今までとは違います。我々同様、観客の声援も味方につけて戦ってくることが予想されますが、より一層の大きな、力強い声援をお願い致します。
 また、話は変わりますが12月19日水曜日の23:55〜24:35フジテレビ系「すぽると!」"カレッジSPORT情熱∞"のコーナーにて甲子園ボウルの特集が放送されます!甲子園ボウル前は密着取材をしていただきました。是非ご覧下さい!
 それでは東京ドームでお会いしましょう!2012年のFIGHTERS最後の最後までお付き合いください!宜しくお願い致します!

2012年12月14日

チームを1つにするということ

 関西大学戦、立命館大学戦の振り返りを書くと宣言してもう、2週間近くが経ちます。気づくと甲子園ボウルが目の前。本当に濃く、早い2週間でした。

 お約束したとおり、関大、立命戦の振り返りを簡単に。
 率直に感じるのが「全員で我慢の出来るチームに成ってきた」ということ。点差がひらかず、試合の流れが拮抗している時でも、それぞれが1人1人に与えられた役割、仕事を全うしているということを感じる場面が多い。
 「ミスをした方が負ける」。常に監督からこの言葉を投げかけられていた。過去の試合でも負けたチームが先に致命的なミスを犯している。関大戦、立命戦でのFIGHTERSは全員が我慢するポイントを理解し、それに対して腹をくくり、目の前のプレーに集中しているという印象を感じた。
 日を追うごとに練習の雰囲気が良くなっていった。3強を目の前にした我々は寝ても覚めてもライバルの事が頭にあった。京大と、関大と、立命と勝負をすることを考えれば、様々な事に貪欲に成れた。立命館との試合後、畑はインタビューの中で「立命館がいてくれたからここまで来ることが出来た。」と話したが、今、振り返っても我々の原動力はライバルであった。

 話は変わり、最近、我々ファイターズがメディアに取り上げてもらう機会が多くなった。私もインタビューを受ける機会をいただいたのだが、普段の生活で部外の人と話す機会が少ないからか、とても自分の言葉が新鮮に感じた。「そういえば昔はそんな事を考えていたな」、あるいは「今、自分はこのようなチームを目指している」といった心の内にある思いを言葉にすることで、自分の道筋がはっきりとした。皆様にも同じような経験をしたことがあると思う。
 ここで、そこで話した全てを書くわけにはいかないが、一部を書こうと思う。
 私達、4年生は下級生にとって「ついていきたい」と思えるような人間に成っているのだろうか。記者の方と話しながら、2012年のチームがスタートした時の事を思い返しながら考えていた。我々4年生がスタートした時のミーティングは「勝つ」と言わなければいけないミーティングだった。「義務感」の漂った4年生の行動は中身がなく、それに対して後輩が寄ってきてくれるわけがなかった。
 今は違う、4年生と下級生が一緒になって頭を悩ませるシーンを多く見る。今年のチームを「背負ってくれている」後輩が増えてきたのだ。
 何がきっかけだったのか、何が後輩にどう思わせているのかは分からない。はっきり言って今年の4年生は私を含めて「真面目だけが取り柄」である。4年生1人1人は良い部分ももちろんあるが、悪い部分を露呈させてしまう事も多い。よかれと思ってしたことも失敗してしまう。要するに不器用な人間が多いのだ。
 昨年の4年生は違った。人間の「出来た人」が多くいて、その人に皆が集まっていく。これと言って人間性の悪い部分が見えない人がほとんどだった。何よりも学年の中に力強いリーダーシップや1人1人の人間性といった光り輝くものが目立っていた。
 昨年との大きく異なる今年の4年生に下級生は戸惑った事も多かっただろう。「真面目」という言葉にも評されるように、どこか地味で目立たないという印象だったのではないだろうか。
 そんな4年生ではあったが、気がつくと下級生が周りにいてくれるようになっている。いったい何が変わったのか。はっきりとは分からないが、そんなことを考えるようになった頃、4年生から「勝つ」という思いが滲み出ているように感じた。春の時のように「勝ちたい」と言わされているのではない。グラウンドで、会議室で、スポセンで、様々な場所で、ふとした瞬間にその強い思いを感じる事があった。
 そのふとした瞬間がきっかけとなって、4年生同士でも、下級生からも、仲間の1人1人、互いの良い部分はもちろん、悪い部分も受け入れて、「支え合う」ようになったと私は思っている。良い部分も悪い部分も受け入れることで、コミュニケーション1つでも、その仲間の為を考えて行動するようになったのではないだろうか。
 我々4年生は完璧な人間はいない。しかし、我々には我々にしか出来ないチームを1つにする方法が少しずつ見えてきた。もっとこの先を見てみたい。その気持ちこそが私の原動力で、そのことを考え、実行することがチームを強くすることに繋がっていると信じている。

2012年11月26日

青の力を身にまとい

 リーグ最終戦、立命館大学との試合はご存知の通り27-0で勝利することができました。

 「まだこのメンバーでフットボールが出来る。」
 試合後、多くの4年生がこの言葉を漏らしていた。
 苦しかった今年の春、こんなことは頭の片隅にも思わなかっただろう。何をしてもうまくいかず、まとまらない。チームとして前進が見えず、感じず、何をするにも自信がない。毎晩、朝が来るのが嫌だった。仲間であるはずの同期の4年生にも、その取り組みを見ていると苛立ちが込み上げてくる時さえもあった。春季シーズンの試合のスコアがその時のチームを物語っているのではないか。
 しかし、今は違う。「今年のFIGHTERSが少しでも長く続いてほしい」。部員全員が切に願っている。手を差し伸べる時も、苦言を呈するときも、全て「仲間」の為。特に京都大学戦、関西大学戦、立命館大学戦を経て、今年のFIGHTERSが「チーム」に成っていくのを感じている。

 このような経験が出来ているのも、様々な方々からの支えがあったから。ここでは特に試合会場に足を運んでくださる、ファンの方々に感謝の意を述べたい。
 今年のFIGHTERSには「雨男、雨女」が多いのだろうか。なぜか今シーズンは雨の試合が多かった。初戦はいきなりのゲリラ豪雨。晴れの予報であってもそれを覆して雨が降る時もあった。試合中を通して晴れていたのは昨日の立命戦ぐらいだったのではないだろうか(試合中は雨も気にならないので、もしかしたら他にも晴れていた日はあったかもしれないが…)。
 そんなFIGHTERSであっても、多くのファンの方々が会場まで足を運び、我々の試合を観に来てくださっている。試合会場開門と同時に真ん中からスタンドがKGブルーに染められていくのを見ていると勇気が心の奥底から湧き出てくる。
 特に昨日の立命戦、バックスタンドの上から下までぎっしりとファンの方々で埋め尽くされたスタンドに、私のほうが圧倒されてしまうほどだった。多くの方々が私たちと共に喜び、時には悔いてくださる。試合のその一瞬一瞬をファンの方々と共に噛み締め、大きな声援を背に受け、我々は多くの「思い」と共に戦っていることを実感する。そしてそのことが我々に大きな力を与えてくださっていることは言うまでもない。

 リーグ戦は本当に多大なるご声援をいただき有難うございました。これから続く試合でもより一層のご声援をよろしくお願いします。会場にこられる際には「青色の服」をお忘れないように!まだ、皆さんに関大戦、立命戦の振り返りが出来ていません。また、すぐに(?)更新します!

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2012年11月17日

人生において幸せとは何か

 更新が遅れ、申し訳ありません。
 関大戦に向けての思いを綴るはずだったが、目の前のことに追われ、気がつくと関西大学戦の前日だった。シーズンインしてからというもの、とにかく時間が過ぎるのが早い。初戦の近畿大学戦前夜、不安で寝られなかったことを昨日のことのように思い出す。
 京都大学戦の数日前、練習グラウンドにOB会の方々が来られ、激励の言葉をいただいた。その中でもあの名試合「涙の日生球場」を経験されたOBのお話が心に突き刺さった。
 「現役時代の悔しい思いは40年経った今でも沸々と込み上げてくる。」
 試合や練習で起こるほんの一瞬の出来事で40年間泣き続ける。普通の生活を送っていてそんな思いに浸れることがあるだろうか。今までの人生で体感したことない早さで過ぎ行くこの時間の一瞬一瞬は、そんな熱い思いを抱くことができる。その可能性の大きさからこのFIGHTERSに所属をしていることを改めて幸せに感じた。
 先日、そんな我々と先輩方の思いが詰まった71年間が評価され、西宮市からある賞をいただいた。「西宮市民文化賞」である。西宮市が、学術・芸術・体育・社会事業・生活文化等において功績を残した個人、団体に贈る賞である。今回、我々アメリカンフットボール部FIGHTERSは創部からの71年間の歴史・功績を踏まえての受賞となった。
 受賞会場となった西宮神社会館の風情と格式高い建物、主将・梶原が受け取ったその盾のデザインからは西宮市を支える方々からの「思い」が伝わってくる。FIGHTERSの活動が地域の人々の心を動かしたのだ。
 失礼なことを承知で言わせていただくと、FIGHTERSの活動が内外問わず大きな影響力を持っていることを、引退された先輩方の中にはこの部を離れてから感じられた方も多くいらっしゃるのではないだろうか。現役時代はこの部の活動がどれだけの人に注目され、期待をされているのかを、頭では分かっていても実感を持つという場面は少ないのかもしれない。
 私は役職柄このような式典等に参加し、部外の方と接する機会が他に部員よりも多い。その度に労いの言葉、期待の言葉、お称めの言葉を掛けていただく。だからだろうか。他の部員よりもそれが実感として感じられるように思う。
 我々がやっているのは、アマチュアスポーツだ。プロではない。しかし、この部に所属し、このようなことを感じられること、万単位の観衆の前で私たちの思いをフットボールで表現できること、これは71年の歴史を刻んできたFIGHTERSだからこそ出来るのではないか。
 こんな思いに浸れるのは、人生であと何回あるだろうか。私たちは今、本当に特別な時間を過ごしている。

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2012年11月01日

今年のFIGHTERSをどんなチームにしたいのか

 先日の京都大学戦は多くのご声援ありがとうございました。27-7で勝利したこの試合の振り返りから。
 試合前の我々は緊張と不安とで、なにか淀んだ空気が漂っていた。スタンドからでもそれを感じ取られた方は多かったのではないだろうか。全員ではないにしろ、試合前練習の段階でも手に取るように緊張が伝わってくる後輩が何人もいた。私を含め、4年生は、そんな後輩たちの緊張が少しでも解れればと、声を出し、私を含め、ほほ笑みかけることを意識する者も数名いた。しかし、その空気を完全に取り払うことが出来ないまま試合前の練習を終えた。
 今年初めて、試合直前に「Fight on, KWANSEI」を歌った。目を閉じると、今までの、特にこの1年間のことが走馬灯のように頭の中に駆け巡る。やり残していることも多くあった。「まだ、終わりたくない。終わってはいけない」。そんな気持ちで歌い終えた。
 しかし、それでも空気は変わらない。試合は我々のキックオフで始まった。京大の第1シリーズ、いきなりランでロングゲインを許す。タックルが決まらない。相手の思い描いたようにドライブされていたように思う。サイドラインからフィールドに声をかける声色も焦りと不安とがにじみ出ていた。
京大の空気に成りかけていたその時、ロールアウトした京大QBにサックを決めたのが主将・梶原だった。一気にサイドラインの重い空気が吹き飛んだ。
 この京大戦前日、我々4年生はホテルに泊まり、話し合う時間を持った。その席で梶原は「俺が空気を変えるようなPlayをする。見ていてくれ」と4年生に話していた。偶然か、必然か、彼はその言葉通り、フィールドで主将としての威厳とプライドを私たちに見せつけてくれた。
 今年の2月の終わり、私は主務に立候補する際に「主務」について考えていた時のことである。次のような言葉に出会った。
 「主将はフィールドでのキャプテン、主務はフィールド外でのキャプテンである。」
 梶原が今年のチームの主将としてその役割を、試合のフィールドで果たしてくれたことに嬉しく、そして誇らしく思った瞬間だった。
 「梶原を主将に選んで良かった。」
 私をはじめ、多くの部員もそのように感じた瞬間であったのではないだろうか。
 転じて、私はどうだろうか。
 試合終了後、梶原にそんな姿を見せつけられ、私は主務としての役割を果たし切れているのだろうか。自問自答を繰り返していた。
 もちろん、私が主務としての役割について幾度となく考えたことがある。特に考えの転換があったのは、夏の初め頃だろうか。その時からは「今年のFIGHTERSをどんなチームにしたいのか」を考え、行動するようになった。
 「FIGHTERSの4年生ならそんなことを考えるのは当たり前」かもしれないが、私はチームで一番そのことを考えて、部員1人1人に訴えていきたい。それが私の考える主務としての役割でないか。なにも答えが出たとは思っていないが、それを考えることが、私にとって主務として生きていく上でのヒントになるのではないか。
 監督がよくおっしゃる言葉に「一人前の人間になれ。」がある。下級生の頃からよく耳にしてきたが、下級生の頃は「フットボール=一人前」となる意味が分かっているようで、分かってはいなかった。
 今もその真髄の意味が私に理解できていると言うのは恐れ多いが、私の中ではっきりしていることは「FIGHTERSのフットボールを通して1人1人が『一人前』になる」という思いが強くあることだ。
 私がこんなことを言ってしまうと矛盾するように聞こえてしまうようだが、「挨拶」から始まり、「モラル、マナー」のこと、「どんな人間になるか」ということまでをいちいち言われるのは、仲間にとっては不快かもしれない。「何様や!」と思われることもあるだろう(私のもの言いにもその原因がある場合が多いが…)。
 「そもそも、フットボールで勝つために活動しているのに、モラルやマナーがなんだ」と考えてしまうかもしれない。確かに我々はフットボール部であり、モラル・マナー部ではない。しかし、そのような「細かいこと」にまでこだわり、それをもとに高め合うことで、良い意味での摩擦が生まれ、それが信頼を生み、みんなの心が集まって、強い絆となると私は信じている。
 そもそも、我々は日本一を目指す人間が集まった集団である。
 「ここは頑張るが、こっちでは頑張らない」。そんな考えの人間がフットボールの頂上の景色を臨めるとは思えない。なぜか。フットボールは、ほんの小さな事が原因で試合の勝敗を大きく左右してしまうスポーツだからだ。日々の学生生活においても細かいところまでこだわる人間は、フットボールにおいても細かい事をとことん追求していく人間になれるのではないだろうか。
 そして、そんな人間の集団、こだわりの集まりは、自分たち自身のプライドになる。フィールドにおいて相手チームを上回る「強いチーム」になれるだろう。
 私自身、次の決戦に向けてどんな「人間」になるのか。とことん追求していきたい。

◆追記◆
 関大戦への意気込みは別に書くことにします。更新、頑張ります!
 その次節の関西大学との試合は、11月11日(日)@神戸ユニバー記念競技場 14:00キックオフです。当日券をお買い求めいただいてもご観戦いただけますが、並ぶ時間と労力を省くためにも、当日券よりも200円安い、前売り券のご購入を検討されてはいかがでしょうか。
 前売り券、ご購入のご相談は、090-3859-3339(部室・携帯)主務・鈴木までお電話くださいませ(もしくは、http://kgfighters2012a06kansai.peatix.com にてお買い求めください)。
 是非、会場まで足を運んでいただき、我々のフットボールをご観戦ください。

2012年10月17日

「伝統」の一戦を迎えるにあたって

 龍谷大学戦は63-0で勝利。プレーの面では前節の試合よりもレベルアップしていると確信できた。
 特に成長を感じたのはディフェンスの2枚目以降のメンバー。押し込まれる場面はあったものの、サイドラインからのアドバイスをもとにシリーズ中にプレーを修正し、より堅実な守りができていたように思う。もちろん課題もあったが、今日はこのことには触れないでおこうと思う。
 次節は「伝統」の京都大学戦。後ろを振り返ってばかりいる時間はない。
 部室に京都大学のイヤーブックがある。巻頭には昨秋の京都大学vs関西大学の試合を取り上げ、「全てはここから始まった〜さらなる進歩へのスタートライン〜」と題した記事がある。
 この試合は昨11月27日に我々ファイターズが長居陸上競技場にて立命館大との最終戦に臨む前に行われたものだ。結果は44-20で京大の勝利。私はこの結果を立命との試合を終えた後に知ったのだが、2年連続リーグ優勝を続けていた相手を力強く倒したこの試合で、京大が自信をつけたことは容易に想像できる。
 そして今年。4戦目の近畿大学を31-17で下して開幕からの連勝を続けた試合の直後のインタビューで関京戦に対して、このようにコメントを残している。「(関学相手に)過去3年間はスキを狙うことばかり考えていましたが、今年は真っ向勝負でいける。」(スポーツ報知記事より)
 昨年の関京戦。我々は勝利を収めたものの12-3という僅差のスコア。しかも得点は全てフィールドゴールで、シーズンを通じてタッチダウンを奪うことが出来なかった唯一の相手だ。京大は2勝2敗1分の状態であったが、このような結果だったのだ。
 さらに関京戦は「伝統」の文字がつく。他の試合にはない、特別な、独特な雰囲気を持ち、過去にも幾度も「特別な事」が起こってきた試合だ。
 伝統に加えて、お互いが全勝同士で関京戦に挑むのは、はたして何年振りのことなのだろうか。熾烈な戦いが予想される。我々にとって様々な意味や思いが重なり合った試合なのである。
 ではこの試合に対してどの様に臨むのか。
 残された日数は10日間と限りなく少ない。しかし我々にはまだ「ここまでやった」と確信できるものがないのが本音である。もしかしたらこれまでの10ヶ月前後の、いや4年生にとってはこれまで3年半の取り組みの内容で決まってしまっているのかもしれない。これまでチームの一員として、リーダーとして、不甲斐ない言動やプレーをしてしまったり、無駄な一日を過ごしてしまった者もいるだろう。その不甲斐ない行動、妥協が後悔と成ってしまうかもしれない。
 かと言って、過去のことを後悔してばかりいても何も進めない。
 フットボールは「準備のスポーツ」である。最後の最後まであきらめず、精神面、技術面、身体面、戦術面すべてにおいて準備しつくすのである。過去の後悔を言い訳にしてこの10日間においても妥協するぐらいなら、この瞬間から今までの弱い自分を断ち切って、言い訳をしない、「本気」の10日間を仲間と共に積み上げていきたい。
 この10日間で本当の「本気」に成る。もちろんこの10日間を本気になれることで、京大、関大、立命に勝てるほど甘いものではない。しかしこの10日間ですら本気になれないぐらいなら、勝利が近づいてくれることはないだろう。弱い自分に別れを告げて、この10日間、それぞれが今までの人生で最も濃い1日1日を生きることで、自ら勝利をたぐりよせるのだ。
 全員が本当の「本気」に成って練習する。これから毎日、「京・関・立、そして社会人と試合をする」のだ。厳しい要求もあるだろう。ある者にとって苦しい場面をあえてつくることもあるかもしれない。しかし全ては「勝利」の為である。どんな苦境にも歯を食いしばり全員で地に足を着けて踏ん張る。
 そんな全員の思いが詰まった練習をして京大に挑むことが出来たなら、相手が誰であっても、伝統の重圧があっても、何年振りかの熾烈な試合であっても、堂々とした立ち居振る舞いでプレーが出来るはずだ。楽な場面ばかりではない。劣勢、苦しい場面が目の前に立ち塞がっても後ろを向かず、「1人1人の全身全霊」を目の前のプレーに注ぎ続けるチームを目指したい。
 そんな「伝統」の試合を制した時、我々ファイターズは1人1人がより強い集団となって、その後もさらに躍進できるに違いない。

2012年10月04日

人間の集団のリーダーとして

 更新が遅くなって申し訳ありません。

 まず、今さらですが試合のご報告から。
 スコアは66-6でしたが、やはり気になるのが、メンバーが2枚目以降になったときに攻めきれない、守りきれない。「フットボールは自分一人が出来たって勝てるスポーツではない」ということを、4年生はもちろん、後輩たちにももっと理解していってほしい。
 逆にこの試合で良いこともあった。前回のブログで、「良い意味で『しょうもないことが出来る人間』がもっと出てこなければ。」という内容を書かせてもらったが、この試合に向けた練習中、そして試合中のサイドラインでも、「自分が変える」という意思を持ち、「小さな積み重ね」をする人間が増えてきたように思う。実際に前節のサイドラインに比べてユニット全体の「貪欲さ」を感じた。
 少しずつではあるが進んでいるということを確信した試合でもあった(もちろんこれからのことを思うと決して満足できていないのではあるが…)。

 話は大きく変わって、先日、昨年の関立戦をDVDで観ていた時に感じたことがある。
 「今年の4年生は勝ちに飢えている。」
 実況中継の方が鳥内監督のコメントを紹介していたのだが、そのコメントを聞いてハッとした。
 我々の学年と比べてどうなのか。客観的に見ても、今年の4年生が「飢えている」と言うところまでではないのが正直なところだろう。やはり、昨年「勝ってしまった」(あえてこの表現を使わせてもらいます)のがその原因だろうか。
 春シーズンに島野コーチから頂いた言葉にヒントがあるかも知れない。
 「お前らは『アカン、アカン』って言いすぎやねん。皆に夢や希望を持たせるのもリーダーの役割や。」
 島野コーチの話では、勝った年(甲子園まで勝ち進んだ年)の翌年はチーム全体が「せなアカン=Must!!」というガチガチの雰囲気になりやすいという。
 我々幹部=リーダーは仲間に対して「勝ちたい!」と思わせることが出来ているのだろうか。
 「偉そうに何言うてんねん。」
 監督によくそう言われることがある。我々がリーダーっぽいことを言うだけで実際にリーダーとしての役割を果たし切れていないことをおっしゃっているのだと思う。
 例えば、夢や希望を持たせるような行動をとったり、言葉を仲間にかけてたりできていない。今思い返せば、確かに「Must」というニュアンスの言葉しかかけていないような気がする。受ける側も人間なので「こうせなアカン」「こうならなアカン」と言われ続ければ、「勝ちたい」「勝つ!」という思いも気づかないうちに悪い意味で「勝たなければならない」となることは容易に想像できる。
 私は島野コーチにこの言葉をかけていただいたときに、「チームを牽引する」ということと「仲間に夢や希望を与える」ということは別次元のものであって「矛盾している」と思っていた。しかしやっとここにきてその重要性が理解できてきたような気がする。
 これまでは本当の団結力をつくるということから逃げてしまっていたのかもしれない。
 1人1人の強い意志と強い団結力があれば、ピンチをチャンスに変えるようなチームになれるはずである。どんなに苦しい場面でも全員が団結し、真正面から立ち向かっていくようなチームにしたい。

(追伸)
 いつもつたない文章のブログを見ていただき、ありがとうございます。特に、前回のブログは100件を超える「いいね!」をいただき、大変感激しております。これからもどんどん更新していきますので引き続きお付き合いのほどよろしくお願い致します。

2012年09月21日

「しょうもないこと」か「チームを救う」か

 同志社大学戦を終えた翌日、部員全員で対戦校のスカウティングを行った。
 まず、京都大学 対 神戸大学の試合。ロースコアで終盤は神大が京大をリードする展開となったが、私がこの試合で印象に残っているのは、試合展開よりも得点結果よりも何よりも試合後、スタンドに向かって渋い表情で並ぶ京大の選手、スタッフ、コーチ陣の立ち姿だった。4年生であろうか、中には涙を流す選手さえいた。
 観戦中、京大陣営のプレー、雰囲気を見て、「こんなもんじゃないよな?」という疑問が私の中で巡っていた。しかし、試合後の京大陣営の姿を見てその「クエスチョンマーク」は消えた。「京大はこんなもんではない」と。
 京大は昨年の秋シーズン序盤も勝ち星を拾ったり、落としたりの展開であった。しかし、立命館大学相手には0対10で敗戦したもののロースコアに抑え、我々関学には3対12でディフェンスは関学オフェンスにエンドゾーンを割らせなかった。関大相手には44対20と大量得点を挙げて勝利を収めている。特に関大戦に関しては「全てはここから始まった」と今年のイヤーブック巻頭に書くほど、この勝利に大きな自信を得たことを窺わせる。
 さらに昨年の秋序盤ならば予想外のチームに敗戦、ドローを喫したこともあったが、この日の神大戦では一時は逆転されても試合終了間際で再逆転を果たし、土壇場で「勝ち切った」ことで渋い表情の中にも「乗り越えた感」が漂っていたようにも思える。
 さらに、気持ちを入れて取り組んでくるのではないか。京大が上位校の中で最初に当たる相手は我々関学である。絶対にこの試合を経て、何倍にもなってフィールドに還ってくるに違いない。
 続いて、関西大学 対 龍谷大学との試合も観戦。この試合では、関大陣営のサイドラインが印象的だった。終始、4年生の言葉は「こんなもんじゃない!」「まだや!もっとできるやろ!?」「目指しているところはどこや!?」貪欲な気持ちが伝わるサイドラインだった。
 関大もプレーが全てうまくいっているかと言うとそうではなかったように思う。しかし、どんなことが起きても、その良い雰囲気は落ちなかった。なぜなら3,4年生が中心に周りの人間に対して終始叱咤激励、声をかけ続けていたからだ。
 このスカウティングを経て、我々の同志社戦を振り返る。
 スコアだけをみれば、オフェンスは大量得点、ディフェンスは完封。しかし、私の率直な感想は「無難な試合をしてしまった」だ。京大の試合を観て余計にそう思った。彼らは「心も体も入れ替えて」と言うぐらいの気持ちで取り組んでいるに違いない。そんな京大よりも練習=準備への危機感をもって練習をしなければならない。
 前節に比べれば、1枚目の選手がプレーをしているときは流れも良く、オフェンス、ディフェンス共に安定感が増していたような印象だった。前節で出た「しょうもないミス」も消せていたように思う(もちろん細かなミスは起きてはいたが…)。この時はサイドラインも良かった。前述のように、仲間のプレーを褒めつつも、現状に満足せず、より上を目指すように叱咤する声も色々な人間から聞くことが出来た。
 しかし、控え選手がプレーするようになった時、そうではなくなっていた。控え選手に交代したとき、プレーが思うようにいかなくなるのも大きな問題であるが、一番の問題はサイドラインの雰囲気だ。
 プレーがうまくいく、いかないに関わらず、サイドラインの仲間の為に出す「声」は絶やしてはいけない。残ったシーズンでどんな展開、場面が目の前に訪れるかは誰にも分からない。苦しく、我慢をしなければいけない場面は多々あるだろう。そのような場面を想定して我々は1戦1戦を取り組むことが出来ているのか。同志社戦ではそうは言えない。
 前節の試合を終え、すでに次節以降の試合の為の準備、練習に取りかかっているが、やはり仲間の為に出す声を全員が重要視している印象はない。もちろん、夏合宿後のブログでも述べたように「声が出ている練習=良い練習」とは限らない。しかし、人は1人になってしまうと弱い生き物なのだ。本当に「やばい」と心の中で思ってしまう時はあるだろう。その時に仲間の声が聞こえるか聞こえないか。その一言で仲間を勇気づけることが出来るかもしれない。気持ちを立て直し、もう一段階、上の取り組みが出来るかもしれない。そう思えている人間はまだまだ少ないのだと感じる。
 「こんな声をかけても意味がない。」そんなことを誰が決めたのか。確かに何回、その人の為に声をかけ続けたとしても、その言葉は、その人には響かないかもしれない。声だけではない。練習、ミーティング、様々な準備の場面で細かな「やるか、やらないか」を選ぶ場面が現れる。しかし、一見の「しょうもない言動」に1000回に1回、1万回に1回でも自分を、仲間を、チームに良い影響を与える可能性があるのなら、そんな「しょうもない言動」でも「やってみようか。」と思える人間の集団にしたい。

 次節の神戸大学戦は9月29日(土)@王子スタジアム 16:00キックオフです。是非、会場にお越しいただき、スタンドを青色に染めて下さい!チケットのご購入は090-3859-3339(部室携帯)主務・鈴木までご相談くださいませ!これからも変わらぬご声援の程、宜しくお願い致します。

2012年09月14日

ファイターズとは

 更新が遅れ、申し訳ありません。
 「試合会場にただ何となく来るな。最悪のことも想定して試合に挑もう。」
 先々週の近畿大学戦前日の練習で大村コーチからの言葉です。全員の前でこのように言われてしまい、4年生の顔が立ちませんでした。以前にもお書きしましたが、チームにそのような雰囲気しかつくることのできない私も含めた4年生に、やるせなさを感じました。そんな思いが駆け巡り、初戦前夜はなかなか寝付くことが出来ませんでした。
 どうやったら本当に4年生が一つになれるのか。初戦を終えて、そんなことを考えている中、月に一度の「OB会幹事会」に参加をしました。幹事会の後で数名のOBの方々が食事に連れて行ってくださったのですが、そこで伺ったことが私にとっては目から鱗のようなお話でした。
 「引退の試合が終わって、最後のハドルが解けた時から今までの間で一度も同期全員が集まれた(一堂に会した)ことがない。今の仲間とのその時間は本当に大切なものになる。」
 我々は「勝利」を目的としているが、その中で人生にとってかけがえのないものを得ている、あるいは、得ようとしている。そんな感覚をこの言葉から再認識させられました。
 もちろん、友達づくりの場所ではありません。思い出づくりの場所でもありません。ファイターズは仲間づくり、さらにその仲間と鍛錬をする場所です。
 4年生(4年生と同じ気持ちでやってくれている後輩)は頭を丸めて同志社戦を迎えます。
 今節はサブスタンドで陣営をはりますが、皆様からのご声援が我々にとって大きな原動力となります。是非、会場まで足を運んでいただき、熱いご声援をよろしくお願い申し上げます。

2012年09月06日

「上々の滑り出し」?

 まず、2012FIGHTERSの初陣を、足元の悪い中を足を運んでいただき観戦いただきましたファンの皆様、本当にありがとうございます。試合開始前、急なにわか雨と雷鳴で開始時間の順延の可能性もあり、一時はどうなることかと不安でしたが、無事予定通りに試合開始されました。王子スタジアムに晴れ間が戻ると同時に会場内に多くの観客の方々が入場され、メインスタンドがどんどん青色に染まっていったことで、私自身、不安な心が晴れ、勇気が湧いてきたことを覚えております。皆様のご声援に部員一同を代表いたしまして心より感謝申し上げます。

 スコアボードだけを見ると55対6で勝利し、一夜明けた翌日は多くのメディアに「上々の滑り出し」と書いていただきましたが、我々としては良かったことは「勝利した」ということだけで、内容は散々でした。
 まず、反省すべき点は試合を後に控えた1週間にさかのぼります。開幕試合の前日にして「ただ普通に試合を迎える」雰囲気が漂ってしまっていたような気がします。そのことを気づかせるかのように、大村コーチからは試合前日の練習の後に「最悪のことを想定してから試合会場に来い」という言葉をいただきました。
 本来ならば、試合前の練習やミーティングを通して下級生たちに初戦の怖さや試合への心の準備、意識づけをするのは幹部を中心とした4年生がするべきです。FIGHTERSは4年生のチームだということを分かっておきながら、実行できていない。特に私が一番アンテナを張っていないといけないところであるのに、この期に及んで気づかされたことに、自分自身の存在が恥ずかしく小さく思えました。
 試合内容も芳しくはありません。いわゆる「しょうもないミス」の連続でした。特に2枚目以降のミスが多く目立ちました。これは4年生や1枚目で試合に出場する人間の危機感が足りていないということが言えます。
 自分自身のプレーの質を上げることが、チームのレベルを高めることになるのは言うまでもありませんが、試合で何が起こるか分からないこのスポーツにおいて、1枚目がもし怪我等でプレーの続行が難しくなった時に、2枚目以降が出場しても1枚目と何ら引けを取らず、FIGHTERS本来のプレーが出来るよう、理解し実行していく必要があります。もちろん1枚目メンバーにもミスはあり、我々はまだまだ完成度の低いチームなのだということを実感させられました。
 しかし、このシーズン中において1戦1戦で強くなるためには、次の試合までにどれだけ多く、細かな課題を見つけ出し、それを克服するためにどんな練習をすればいいのかを考えること。チームからミスする可能性を無くしていくことが、チームが強くなることです。
 OFF明けの今週の練習が一番大切です。まず、更に準備を万全なものにしていきたいと思います。

 次節、同志社戦ではさらに成長したFIGHTERSをお見せします。9月15日(土)@王子スタジアム 17:00キックオフです。是非とも会場まで足を運んでいただき、熱いご声援をよろしくお願い致します。

2012年08月27日

こだわり

 合宿が終わってからの1日1日は、今まで3年間の夏の練習と比較して、あっと言う間に過ぎていっているように感じる。このまま気が付いたらシーズン終盤になってしまっているのではないか。そう思うと、あっさりと過ぎて行ってしまう1日に、自分も含めて4年生の力不足を感じる。
 「こんな練習でええんか?」先日の練習について松岡コーチ(前年度主将)に叱咤された。とても悔しかったが、言い返せなかった。無論、私を含め、この練習の雰囲気をつくっているのは4年生だった。
 「近大は初戦、我々を食ったろうと思てるで。」何日か前の練習後のハドルで鳥内監督がおっしゃった。監督はこの日、秋のリーグ戦を前にした合同記者会見に出席し、他校のインタビュー、コメントを聞いての感想を我々に話してくださった。
 近畿大学は時本コーチ(元オンワードスカイラークス、NFLヨーロッパLB)が加わわれてから、練習、部内の雰囲気がガラリと変わったという噂を何度か耳にしている。練習で積みあげてきたものを初戦では爆発させてくるに違いない。我々との試合の為にトリックプレーも準備しているに違いない。
 もちろん我々は1戦1戦優勝を成し遂げるための試合にしなければならない。彼らの前に立つときに断固たる決意で挑むことができれば、たとえ相手がどんなことを繰り出してこようとも、目の前の1プレーに集中することができるだろう。
 しかし、今の我々の練習内容で、果たしてそのような気持ちでフィールドに立てるのだろうか。JVチーム相手にフィニッシュが出来ないオフェンス。スタートから思いっきりかけることが出来ずにズルズルとゲインを許してしまうディフェンス。サイドラインに一体感がないキッキング。練習がこの状態では、試合で相手の気持ちまで折ってしまうようなフィニッシュ、いかなる状況でも思い切りの良いプレーが出来るユニットになど成れるわけがない。
 試合中、その場、その場でたまたま起こるBig Playを待っていたのでは勝つことが出来ない。細かいことにこだわって努力(練習)していれば、試合でピンチをチャンスに変えられるチームになれる。そんなチームにならなければリーグ戦を勝ち抜くことなどできない。試合で大切なのは、地味であろうが、泥くさかろうが、なんだろうが、オフェンスが、ディフェンスが、キッキングが練習でこだわってきたことを同じようにこだわり続けるだけ。
 もっと足元に目を向けて、まず「4年生が一番にこだわっている。」と胸を張って言えるような練習をします。

 最後になりましたが、2012年度Fightersが挑む正念場、秋のリーグ戦が開幕します。初戦は9月2日(日)@神戸市立王子スタジアム、17:00Kickoffです。是非、会場まで足を運んでください。応援の程宜しくお願い致します。

2012年08月23日

夏合宿を終えて

 例年よりも2泊多い7泊8日の日程で行われた今年の夏合宿。でしたが、あっと言う間に終わってしまいました。
 「俺たちはあそこで劇的に変わった。」「4年生が、チームが一つになった。」
 OB・OGの方々から4年生時における夏合宿のお話を数多くお聞きしたことがあります。そんなお話を聞くたびに焦りの気持ちが私の中に充満していました。夏合宿で4年生が変わらなければならない。4年生を一つにしなければならない。そんな思いが駆け巡り、合宿を前にして既に主務として冷静でいなければいけないことを忘れていました。
 そのことに私自身が気づかされたのは最終日の前日の午後練習でした。前々日の練習は皆が声を出し、雰囲気が今年で一番良かったと思う程に手ごたえを感じていました。それだけに、この日の練習の雰囲気の下がり具合で私は焦ってしまいました。完全に冷静さはゼロ。「どうにかして雰囲気を良くしよう」「4年生がアカン」「4年生をもっと奮い立たせて、声を出させんと」そんなことばかりを練習中に考えていました。
 そんな気持ちに4年生をさせたいなら「根性練習」的なことをすればいい。そうすれば気力と根性は4年生の中に養われるかもしれない。しかし、フットボールは根性だけでライバル校に勝つなんてそんな甘いスポーツではありません。「心・技・体・知」全てが養われる練習をしなければいけない。ただ雰囲気が良いだけ、声が出ているだけの、「見せかけだけ」の練習では強くはなれないのです。
 私が見極めなければならないのは、その「一見」雰囲気の良い練習でもそこに我々がフットボールにおいて強くなる要素があるのかどうかです。私自身、熱い心の中にも冷静な部分を持って、毎日の練習を見極めなければならないと痛感させられました。もっと練習の意味について考えなければと思わされた一日でした。
 合宿全体の手応えとしては、「リーダー」に成ろうとする人間が増えてきたと感じています。3、4年生中心にチームを、ユニットを、パートを引っ張ろうと「必死」になれる人間が出てきました。しかし、チーム全体を見ると、まだまだ「必死」になっている人間が少ないというのが、私が抱く今のチームに対する不安要素です。
 合宿から帰ってきた直後の練習では急に緊張感がなくなり、1つ1つのプレーが淡々と過ぎていくようになってしましました。毎プレーが淡々とした雰囲気になってしまうのは「必死」になって、その雰囲気をかえようとしたり、何かを訴えたり、伝えたり、Big Playを起こしたりしている人間=「リーダー」がチームに不足しているのが大きな理由の一つです。
 合宿中を含め、確かに良い雰囲気の練習は幾回かありました。しかし、今年のチームはそれがなかなか持続しにくい。そのことに私は一番の不安を感じています。要するにこれは、チームを引っ張る人間の「必死」さが持続しない、ということと、引っ張る人間の数に対して引っ張られる側「受け身」の人間が多すぎる、ということです。チームの、ユニットの、パートの「リーダー」=何かを達成するために「必死」になる人間が早急に出てくることが求められるということです。
 必死になれるなら、どんなことでも良いと私は思っています。昨年の主将のように1人で大きなものを動かしてとほしいと言うのではありません。どんなに小さなことでもいいから必死になってほしい。「雰囲気を盛り上げる。」それならば例え中身が無かったとしても「ワーワー、ギャーギャー」騒いでいてくれるだけでも良いと思います。「タックルだけにはこだわる。」それならば必死にタックルすることで、そのこだわりを仲間に伝えてくれれば良いと思います。
 200人の人間が集まれば200通りの「必死」さがチームを駆け巡るはずです。それが実現できた時にはじめて「良い練習」と言えると思います。
 京大、関大、立命館の前に立つのはあと3ヶ月もありません。それまでに私たちの「必死」さから生まれる「こだわり」をどれだけ積み上げることが出来るのか。4年生は泣いても笑っても3ヶ月。4年生が「必死」集団になってみせます。

2012年08月10日

夏合宿を前にして

 「普通や。」
 先日、練習直後に大村コーチが私に向けておっしゃった言葉です。大村さんが我々の練習をみた感想を述べた言葉でした。この言葉を聞いて以来、私の心の中には焦りと不安が入り混じっています。
 8月に入り、チームは変わりました。後輩の中には「違うチームに来たみたい。」と感想をこぼす者もいました。しかし、そんな気持ちになれたのは最初だけでした。少しフットボールから離れていた反動が生んだ一時的なものでした。そんなことに私は一喜一憂していたと思うと自分の考えを恥ずかしく思います。
 「自分は何もしていない」ということは、自分が一番わかっていました。石井さんのコラムには、「天知る地知る 我知る人知る」とあります。チームが浮ついていること、見せ掛けだけの雰囲気であったことは、私もどこかで気づいていました。しかし、春シーズン、チームがうまくまとまらなかったことを言い訳に仲間の心の奥底にある気持ちまで踏み入ろうとはしませんでした。
 諸先輩方もこのブログを見ておられると思います。そんな先輩方にこんなことを言うのは申し訳ない、恥ずかしい気持ちでいっぱいですが、この合宿、私自身もチームメイトも、変わる、変える最後の大きな、大きなチャンスであると考えます。
 このブログを通してご覧いただいた方はお分かりかもしれませんが、今のチーム、特に4年生同士は見えない壁があります。まとまっていないということです。仲間なのにお互い言えないこともあります。これも我々が春に行ってきたチームづくりが起こしてしまった問題です。私自身、本当に悔いる部分が多々ありました。
 この合宿で、チームを、4年生を1つにしてみせます。
 7泊8日、全身全霊をかけて現在のFIGHTERSと戦ってきます。

2012年08月03日

夏の練習初日を終えて

 全員がこの日を待っていた。そんな雰囲気が練習前から漂っていた。このブログでも散々書いてきたことだが、チーム全体が「何か目標を追い続ける」というよりも「昨年の偉業に追われる」という雰囲気が強かった分、一面の曇り空に晴れ間が訪れたような感覚を、8月1日初日の練習を終えて覚えた。
 「このグラウンドで宝物を探し続けなさい。」顧問の前島先生から頂いた言葉で、我々がこの春の間忘れていた気持ちの大切さを再確認させられました。勝つためにやりたいことを素直に、全力でする。それが、我々にとって勝利への近道であることをこの春を通してやっと気づくことが出来たような気がしています。
 7月の間はほとんど毎日4年生同士でのミーティングの日々が続きました。春にやってきたことを見直して、見直して、見直して…。シーズンが終わってから同期の仲間は苦しい日々を送りました。先の見えないチーム状況に全員の心の中は曇り空であったと思います。しかし、何かを変えようと仲間同士で思いをぶつけあい、歯車がかみ合わない原因が何であったのかを考え抜きました。
 7月もちょうど終盤に差し掛かった頃に全員は同じ結果に行きつきました。自分たちは純粋にフットボールをしていませんでした。チームを1つにすることばかりを考え、純粋にフットボールをすることを追い求めてこなかったのです。「やりたい事をやってこなかったのではないか。」これが皆で行き着いた勝利へのヒントでした。
 先日、マネージャーのパート会を開いていただきました。そこでも先輩方から頂いたアドバイスは、「こんなことは今しかできない。正解なんてない。自分が思うことを思いきりしなさい。」ということでした。こんな言葉は4年生になる前からも、なってからも耳にしてきました。今までは聞くたびに「そんなことは分かっている」と心の中で思っていました。しかしこの時ばかりはこの言葉が心の奥まで浸み込んでいくような感覚を覚えました。
 2012年のFIGHTERSは自分たちで作る。そんなことは分かっているつもりでした。しかし、結局我々がやってきたことは先輩方の真似事ばかりでした。これでは自分の気持ちを行動に乗せるどころか、考えもなく先輩の通ってきた道をなぞるだけで精一杯です。そこに冒険、発見、発展はありませんでした。ほとんどの人は「自分のチーム」だとは到底思えていなかったのではないでしょうか。
 今は違います。その結果に行きついたものは皆が思っていたはずです。「やっと今日からフットボールが出来る。」
 正直に申しまして良い練習が出来たとは思っていません。荒削り、改善点が多くある練習内容でした。しかし、我々には今までなかった高揚感を手にしています。この気持ちを全体に忘れないと心に誓い、この夏に大化けします。
 これからも変わらぬご指導、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

2012年07月20日

純粋さ

 お久しぶりです。更新が遅くなり、申し訳ありません。
 夏合宿を8月中旬に控え、スタッフ陣はその準備に追われております。
 昨年のことを思い返すと、私自身、あるいは我々の学年自体が「やってやろう」という思いを持ち始めたのも昨年の夏合宿前からではないかと思います。「この学年の何かを変えなければ」そんな思いで現在幹部になっているメンバーが中心になって、合宿前の学年ミーティングを開きました。あの時の気持ちは私にとって純粋に「良い、強い学年にしたい」という気持ちの表れでした。
 春シーズン最後の大阪学院大学戦を終え、ゲーム期間が終了してトレーニング期間に入り、ミーティングの時間も自ずと増えました。結果を残せなかった春シーズンを学年の仲間と振り返りました。
 「その純粋な気持ちが、我々4年生の中にあったか」と聞かれるとその答えは「No」。4年生になったばかりの頃は皆、大なり小なり純粋な気持ちはありました。しかし、時間が経つにつれ、自分の弱点、チーム作りの考え方、やり方を自分自身で問いただす度に、その純粋な気持ちは皆薄くなってきているように感じます。
 自分の心から、体から溢れ出てくるような純粋な気持ちがなければ、チームを良くすることも、強くすることも出来ません。我々は本当の敵を見失っている部分も多々あったのだと思います。
 一度、チームの軌跡とこれからを見直す、この期間にもう一度原点に返って話し合うことにしました。我々の原点は関西大学、京都大学、立命館大学、社会人のどのチームよりも良い、強いチームをつくること。夏の練習で「勝つための練習」が出来るように最大の準備をして参ります。
 これからもご指導、ご声援の程、宜しくお願い致します。

2012年06月13日

変える

 今回は、6月9日に行われた大阪産業大学との練習試合と、10日に行われたパナソニックインパルスとの神戸ボウルについてです。

 まず、大阪産業大学との試合は7-14で負けました。
 「ファイターズに負けても良い試合などない。」
 チームの全員がこの事を心に刻んでこの試合に対して取り組んでこなかった結果がそのまま出てしまいました。
 どんな事でもそうですが、何かを成し遂げるためにそれまでを本気で取り組んだかという事が大切であると改めて気付かされました。もし、何かを成し遂げるために本気で努力してきたなら、試合で、練習でその結果が十分に発揮できなくても本気でやってきたのですから、その者は同じ過ちをしないように真剣に考え、行動するでしょう。しかし、今回はその真逆ことをチームはしてしまいました。
 スタイルする選手は言い訳をせず、自分の弱点を分析し、それを克服するためにどれだけグラウンドで練習したのでしょうか。スタイルしない選手もスタイルする者が試合で迷いのない動きをさせるために下級生中心のメンバーに果たしてどれだけ付きっきりで教え込んだのでしょうか。
 この試合に対して努力してこなかった分、本気になれなかった分、この日はより気づきの少ない、実りの少ない試合になってしましました。このことはチームの中心である4年生が真剣に考え直さなければいけない事であります。

 それと同じことがパナソニック戦でも言えます。結果としては勝利を収めることができましたが、内容はどうでしたでしょうか。
 コラムを書いて下さっている石井晃先生の今試合のコラムを読みました。「練習は裏切らない」という題名でしたが、この文章を見て正直悔しく思いました。この文章に出てくるのが1,2,3年生ばかりだからです。4年生が悪いので仕方がないのですが…。
 本当に後輩は頑張ってくれています。このコラムに出てくる名前の面々は先生のおっしゃる通り、普段の生活、練習から必死に頑張っている者たちです。

 まず、4年生全員がもっと必死になること。それが今のチームにまだまだ大きく欠けているところです。先生のおっしゃるように「所属」しているだけの人間を「活躍」する人間に変えてみせます。

2012年05月29日

原因

 5月26日に行われた関西大学戦は30−34のスコアで敗戦を喫しました。結果だけでなく内容も散々なものでした。
 この試合を一言で表すと「的を得ていない」試合であったと感じています。
 我々も関西大学も今年のシーズンが始まって5ヶ月前後。まだまだ未完成な部分が多い時期であります。試合をしてもすべてが完璧に、予想通りに事が進むことはありません。私はその中でチーム全員が1つのことにフォーカスを絞り、そのことに集中して取り組むことが必要であると感じます。
 我々はあれもこれもしようとし過ぎているように思います。先週の練習を振り返っても同じような状態でした。4年生の顔色が練習のメニューが進むにつれて曇っていくのです。練習中に何がいけないのかと考えることは重要なことですが、多くの課題を抱えるチームにおいて一度の練習で改善、克服出来る課題はそう多くはないはずです。むしろ、もっと根本的なこと、シンプルなことを追い求めなければいけないと思います。4年生がその取捨選択をできなくなっていることがチームの成長を止めてしまっているのではないか。日々の練習をより試合に近づける為にも、時には多くを捨てて1つの課題を集中してやりきる覚悟が必要であると感じています。
 また、この試合の翌日に行われた立命館大学 対 京都大学の試合を宝ヶ池球技場までチーム全員で見に行きました。立命、京大共に連携のミス等で噛み合わないシーンもありましたが、個人能力で点をとり、個人能力で点を防いでいました。このチームがこれから夏にかけて練習をし、組織力をものにしたとき、本当に強いチームになるでしょう。
 これらのチームに打ち勝つべく、これからの1日1日で確実に課題を克服していかなければいけません。その1日で何をしなければいけないのかをひたすら考え、それを実行し続けます。
 これからも変わらぬご指導、ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。