2016年07月13日

勝ちに徹する

 ブログの更新がかなり滞ってしまいました。メキシコ遠征を終えて帰国してすぐに書こうと思っていたのですが、遠征を経てあまりに多くのことを感じ、自分の中で考えの整理がつかずにこんなに日が経ってしまいました。

 メキシコ国立自治大学(UNAM)PUMASとの試合は『自分たちより強くて大きな相手にどう戦うか』をテーマにして臨んだ試合でしたが、17-13という結果で勝利はできたものの、何ひとつ満足を得られない試合内容でした。
 試合後にPUMASの選手と交流する機会があり、数人と話をしましたが、全員から共通して感じたことがありました。それは、彼らは「フットボーラーとしてのプライドが違う」ということでした。中南米で最も優秀とも言われている大学だけあって、医者を目指している人や、弁護士、中には政治家を目指している人もいました。そんな彼らに、忙しい中で何故フットボールをするのかを尋ねると、「人生そのもの」「やらない意味がない」「色んなことを学んでいるから」といった答えが返ってきました。
 今同じことをFIGHTERSのメンバーに聞くとどういった答えが返ってくるのか。試合終了時に彼らが拍手をしながら我々の勝利を祝ってくれた姿を思い出し、勝負だけではない、フットボーラーとしての誇りを持って生きている姿は見習うべきものでした。
 詳しい試合内容や、体験した話は今年度のイヤーブックにも掲載されますので、ぜひそちらをご覧ください。

 さて、春のシーズンの試合は全て終了しましたが、春をふりかえると、「勝ってしまった」試合がほとんどでした。試合を重ねるごとに確かな成長をしてきたわけでもなく、いろいろな事をなんとなく見逃してきました。今春、ひとりひとりがもっとフットボールに自主的に、前向きに取り組めるようにと「のびのびやらせよう」という考えのもとスタートしましたが、その考えがチームを甘くしてしまいました。決して悪いことだけではなかったこの春シーズンではありますが、主務として責任を感じています。
 一方で、これまでなんとなく言われてきたこと、理由は分かっていないけど教えられてきたこと、それぞれの大切さを、身をもって体験し、気づき、その真意を知ることができました。言ってしまえば「何をいまさら」という話なのですが、これもチームの歩む1歩としてしっかりと受け止め前に進んでいきます。
 今の我々に足りないのは「勝ちに徹する」ということです。過去に勝ってきたチームや栄光を掴んだチームに共通する要因はあるかもしれませんが、これをやれば勝てる!という正解は存在しません。だからこそ、目の前で起こっている課題にひとつひとつ向き合い、解消し、勝つ確率を1%でもあげる。その積み重ねが勝ちにつながる。この春シーズンは小さなことや細かいことまでこだわらず、その大切さもちゃんと理解していませんでした。
 これまでは自分たちで色んなことを試したり、考えたりしてきましたが、ここから先は勝つためだけにやります。どれだけやったら勝てるかわからないからこそ、「そんなことまで?」という事まで、全部信じてやるしかないと思っています。8月からの練習に向けて、もう一度自分たちが何をしたいのか、何をするのか明確にして、勝つためにこの7月を大切に過ごしていきます。