2016年04月12日

克己

 「克己(こっき)」とは、辞書によると心の中に起こる衝動や欲望を意志の力によって押さえつけること、とあります。
 いよいよ、自分との闘いの日々が始まりました。これまでの3か月間、朝から晩まで共に過ごし、フットボールに集中することができましたが、環境は一変して、新学期が始まりました。春シーズンの初戦を間近に控え、練習中にも気持ちのこもったプレーが見えるようになってきました。
 一方で、近年、1月から身体を鍛え上げてきたのにも関わらず、この学校生活が始まったとたんにトレーニングがおろそかになり、身体がしぼんで、また基盤を夏に作り直すという無駄足を踏むことが続いています。3か月間、フットボールの時間を割いてトレーニングに力を入れてきた、この期間を無駄にしないためにも、今の自分の身体から目を背けずに、取り組んでいく必要があります。
 トレーニングだけではなく、これまでは全員で集まれていた反省ミーティングや戦術ミーティングにおいても、授業によって十分な時間の確保が難しくなります。これまで以上に1人1人の意識、選択に任されることになります。
 人間は弱い生き物で、2つの道に差し掛かった時に、どうしても楽な道に逃げてしまいます。そんな時に気づきを与え、お互いに引きとめ合い、一緒にしんどい道を選んで歩いてくれる。それこそが「仲間」であり、「戦友」であると私は思います。しんどい時、逃げ出したくなる時に、仲のいい「友達」から、本気の「仲間」にならないと我々の目標は達成できません。1人1人に委ねられているからこそ、克己して向き合った者は自立し、人として強くなります。そんな人間の集団を作っていきます。
 入学式も終わり、新入生も既に練習に参加しており、200人を超える大所帯となりました。隠れようと思えば隠れられる。でも、
 「それでええんか?」
 この部の門を叩いた時に自分自身が心の中で描いた夢や目標。それを今一度思い出して、毎日勝負していきます。そして、16日の初戦で、私たち2016年Fightersの全てをぶつけたいと思います。