2017年08月10日

Chance to "Change"

 8月1日より、夏季練習がスタートしました。前回のブログにも書いたように、7月の試験期間は勉学に向き合うだけではなく、「春シーズンをじっくりと振り返り、残す秋シーズンで何をしたいのか、そのためには何をしなければならないのか」を自分自身と向き合って考える大切な時間でありました。手応えがあった、空回りしてしまった、ただなんとなく過ごしてしまった等、一人一人反省は違うと思います。個人個人が出た反省を次にどう活かすのか、あとはやるかやらないか、実行に移すときがやってきました。
 しかし、いざ練習が始まったものの、一人一人が決めたことをやりきっているとは思えない状況が続いています。よくチームで言われることですが、暑さや疲れ等、様々な外的要因があるしんどい状況で発揮できるもの、それこそが本当の実力であり、心の強さであるということを実感しております。
 そうした中、8月10日から夏合宿に入ります。それにあたり、心にとめておくべきことについて今回は書きたいと思います。それは、監督が先日の練習終了後におっしゃった、明確な「覚悟」を持って合宿に臨むということです。合宿という環境に身を置けば変われる、成長できるというのは大きな間違いです。「秋に自分はどうなりたいのか。そのためには合宿でどうなっているべきであり、何をしなければならないのか」という具体的なものがなければ、ただやり過ごすだけの夏合宿になってしまいます。
 これまでの夏合宿ではミスした者に対してただ罵声を浴びせる、目に前のプレーに熱くなり不用意なことをするというようなことが目立っていたように感じました。一つ一つのプレー、取り組み、発言に自分なりの考えが、裏付けがあるのかどうか。その原動力が「夏合宿だから」になっていないか。ただやみくもに、その場限りの感情にまかせるだけでは秋には繋がらない「やりきる」だけの夏合宿になってしまいます。だからこそ、一人一人が熱く・明確な覚悟を持つことが大切なのです。
 主将の井若が言うように、「変わるための夏合宿にしたくない。だが、夏合宿で変われなければこれから先変わることはない」、この言葉の意味を一人一人が今一度心にとめ、日本一という目標を達成すべく、合宿に臨みたいと思います。

2017年07月18日

「臆病であれ」

 私の好きな言葉の中に「臆病であれ」というものがあります。これは、ある左官職人が仕事をする上で大切にしている流儀です。気温や湿度に左右される繊細な仕事柄がゆえ、決して油断は許されません。「自信を現場に持ち込むな。臆病者こそ、大きな仕事が出来る」という意識を常に持ち続けることが、最悪のあらゆる事態を想定することに繋がっているのだそうです。
 これまで私は、試合等を迎える際には自信に満ちあふれていなければならない、と思い込んでいたのですが、この言葉に出会ったことで、「一流」と言われる人でも目の前の仕事に対して臆病になっている、臆病になることは決して悪いことではないのではないか、と勇気づけられました。
 現在大学はテスト期間に入っており、部員たちは学生の本分である勉学により一層集中し取り組んでいます。直近の試合もなく、春シーズンほどの慌ただしさはありませんが、この春をじっくりと振り返り、来る秋シーズンで何をしたいのか、そのためには何をしなければならないのか、等を見つめ直す大切な時期です。つまり、7月をいかに過ごすかが個人としてもチームとしても秋シーズンの結果を決めると言っても過言ではありません。
 与えられた時間は他大学の選手、社会人選手と何ら変わりません。そう考えれば考えるほど、「彼らはいまどんなことをしているのだろう」「果たして、今の取り組みで本当に勝てるのだろうか」という不安な思いが絶えず頭をよぎります。しかしこのような状況だからこそ、冒頭で紹介した「臆病であれ」という言葉を心に刻み、今できることを彼ら以上にやり抜くことが大切なのではないでしょうか。
 8月の練習開始まで残りわずかとなりました。8月に入れば時間があっという間に過ぎ去るだけでなく、自分自身をゆっくり見つめ直す時間等を確保することが困難になります。今一度、一人一人がチームを、パートを、自分自身を見つめ直してまいります。

2017年06月26日

「オオカミの群れ」

 先日、私の中学時代の恩師から「No.2理論―最も大切な成功法則」(西田文朗)という本を薦めていただきました。主な内容は組織におけるNo.2の重要性についてですが、その中に我々の春シーズンを振り返ったような、考えさせられる文面が記されていました。
 「オオカミの群れにもボスがいて、手強い相手と戦う時には見事な連携プレーを見せる。しかし、彼らは仲間に指示を出したり、落ち込んでいる仲間を勇気付けたりしない。これは、本能的な一体感があるがゆえである。人間は、このような本能的な連携プレーができないからこそ目標を掲げ、それを確実に、効果的に行うのである」
 春シーズンを終え、これまでの我々を見つめなおした時、まさにこの本における「オオカミの群れ」になってしまっていたのではないかと痛感しました。たただやみくもに練習するだけ。気持ち、気持ちと声を荒げて言うだけ。監督がパナソニック戦の試合後、「気持ちだけで試合に勝てるわけがない」とおっしゃった事が全てであったと思います。
 春シーズン、学生相手には勝利したものの、その勝利は次に繋がるものだったのだろうか。パナソニックの敗戦を心の底から悔やんでいる者がどれだけいるのだろうか。勝利と敗北から何を得たのか。
 自分たちは弱い。その分やらなければならないことは山積みです。しかし、何事もただやみくもにこなせばいいという訳ではないということを春シーズン通して感じました。自分たちが例年以上に弱いという事実を受け入れつつも、「何を、いつまでに、どのように達成するのか」と冷静に計画的に考える力、これこそが私自身を含めたチーム、特に4年生に足りていません。
 気持ちを発揮するための土台作りができるか否かは8月の練習開始までの期間にかかっています。もう一度、一人一人が自分自身を見つめなおし、「あとはやるだけ」という思いで8月を迎えられるよう取り組んでまいります。

2017年05月14日

自責と他責

 更新が遅くなり申し訳ありません。
 今回は、現在のチーム状況について書かせていただきます。
 先日、アシスタントコーチである島野さんから4年生に向けて、「自責と他責」という題目の文書をいただきました。その中に、現在のチーム状況を表したような一文がありました。
「今のあなたに、RBがファンブルするのも、LBがミスタックルするのも、キックが外れるのも、全て自分の責任だと言えますか?それが出来てこそ、本当の仲間、大人のチーム、日本一のチームになれると思っています。」
 この言葉を自分自身、チームに当てはめるとどうだろうか?私には思い当たる節があります。高校時代の最終戦、敗れたときに真っ先に沸き出た感情が、「あいつが」「お前が」という他責なものでありました。今回の島野さんの言葉を読んだうえで振り返ってみると、負けた時に他人の責任だと思っている時点で、負けるべくして負けたのではないか、また、「仲間のミスは俺のミス」と胸を張って言えないほどの取り組みであった自分に憤りを感じました。
 チームで起こる問題・課題・ミスに対して、何人が、どれだけ我が事のように考えて取り組んでいるのか。昨年から主力が多く抜ける分、上級生・下級生など関係なく、同じレベルでミスに対して要求しようと4年生で決めて取り組んできました。ただ、それは結果的に言いっ放しになっていたのではないか、ミスをした仲間に対して罵声を浴びせていただけではなかったか。「優しく接しなさい」という訳ではありません。生ぬるい優しさではなく、時には厳しくもある「仲間を思った指摘」が、我々のチームにはまだまだ足りていないのではないか、と思います。
 言いっぱなしで終わらせるのではなく、仲間が同じミス・問題を二度と起こさないよう練習に付き合う、何故そうなったかを一緒に考える。毎年言われていることですが、一部の人間だけが動いて変わることではありません。「おまえが」「あいつが」というような他責な環境ではなく、より多くの部員がお互いに興味を持ち、「あいつのミスは俺のミス」と言えるだけの覚悟を持てるような環境を作るべくこれからも精進して参ります。

2017年03月27日

「正解はない」

 多くの部員は思い悩んだとき、「過去の先輩方はどのようにして乗り越えてきたのだろう」、こう思うことが多々あるのではないでしょうか。
 私自身、新チームが始まって以来毎日のようにこのような感情に掻き立てられております。「伝統あるFIGHTERSなら、正解の書かれたマニュアルのようなものがあってもいいのに。」情けない話ですが、このように思ってしまうこともあります。しかし、どこを探しても、正解なんてものは見つからないのです。
 この言葉は、あらゆる場面で聞こえてきます。ヒットの仕方、アサイメント、4年生とは、主将とは、主務とは・・・。
 しかし、そんなものはないのです。油谷ストレングスコーチは千刈合宿において、「この合宿が正しいかどうかなんて、ライスボウルになるまでわからない。勝てば正しかったと証明できる」とおっしゃいました。現時点で正しいかどうかなんてわからない。つまり、大切なのは正解の有無ではなく、結論に至るまでの過程なのではないか、こう思うようになりました。
 何が正しいかわからない。それでも、理想を追い求めるべく考え、悩み続けたうえで正解はないと結論づけるのか。そうではなく、何も考えずに正解はないと結論づけてしまうのか。結果は同じように見えても、中身は大きく違います。
 最近、チームでは何もかも「正解はない」で片付けてしまうような風潮が流れています。果たしてそれは前者のように考え尽くした上での答えなのか、後者のように中身のない答えなのか、常に疑問を持ち続けることが大切なのではないでしょうか。
 千刈合宿、春季2次合宿が終わり、初戦が刻一刻と近づいてまいりました。今年はご存じの通り、多くのメンバーが抜け、誰が出場するのかわからない状況です。「自分たちは弱い。その上で何をするか。」正解のないこの問いに学年・選手・スタッフ全員が向き合ってまいります。

2017年02月19日

2017主務ブログスタート

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 はじめまして。2017年度FIGHTERSの主務を務めさせていただきます、三木大己(みきたいき)と申します。1年間、Fightersで起こっている様々なことを私なりに分析し、より多くの更新で皆様に伝えていけたらと思います。至らぬ点は多くありますが、どうぞよろしくお願い致します。

 はじめに、私の略歴について紹介させていただきます。

2008年 関西学院中学部に入学
 タッチフットボール部に入部。高槻中学に3年連続で敗れ引退。

2011年 関西学院高等部に入学
 3年生時、立命館宇治高校に春秋ともに敗れ、関西2位という結果に終わる。

2014年 関西学院大学経済学部に入学
 2年生途中までDLとしてプレーし、夏にTEにコンバート。以後はTEとしてプレーし、昨年はスターターとして出場させていただきました。

 そして本年度、主務を務めさせていただきます。
 本年度は昨年度の主力メンバーが多く抜け、戦力的に大きくダウンするなど様々な課題を抱えております。そのような状況であろうとも、我々は「RICE BOWLで社会人に勝って日本一になる」と決意致しました。
 圧倒的に実力が上である相手にどこで勝負するのか、それは「総合力」に尽きると思います。一人一人の絶対に負けないという闘争心、取り組み、一学生としての姿等、全てにこだわりぬいた上で生まれるもの、それが「総合力」であると考えます。私にはその重要性を訴えチームを引っ張る責任があると思い、幹部に立候補致しました。そして、昨年のことは一切抜きにして今年のチームをどうするか、多くの仲間と話し合い、様々な意見を踏まえた上で結果として「主務になる」と決意致しました。
 昨年同様、選手からの選出ということで手探りではありますが、選手として、主務として、一人間として成長し、個人的には「社会人・立命館相手に自分のBlock、Catchでチームを勝たせる」を体現致します。
 新チームは2月より始動しております。練習やトレーニング、ミーティング等様々な場面で私自身を含めた一人一人の心の弱さが露呈するなど、まだまだ未熟な面が目立ちます。各々が自分自身の弱さと謙虚に向き合いつつそれを地道に克服し、一選手として、一人間として強い集団となり、最終的には「RICE BOWLで社会人に勝って日本一になる」を達成すべく、主将・井若、仲間とともに日々精進してまいります。
 本年度も、皆様のご声援をよろしくお願い致します。

関西学院大学体育会アメリカンフットボール部
2017年度主務 三木 大己

2017年02月10日

後輩たちへ

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 1月3日に引退してから、早くも1か月がたちました。この1か月は新しい舞台に出ていくための準備や、学生生活最後の期間として、これまでできなかったことを存分にやろうと、とても多忙な毎日を過ごしています。
 就職先での研修など、これまでは遠い存在であった違うネットワークに足を踏み入れ、多様な価値観を持った人たちと触れ合っていると、だんだんとこの1年間のことが客観的に見えてきました。最後のブログでは、この場を借りて1年間を通じて、思ったこと感じたことを後輩に向けて書きたいと思います。
 4年生になると突然、目の前に自分で考え、判断を求められるようなことが頻繁に起きます。チームの土台を作るのに非常に重要な1月のミーティングではチームの方針や目標、幹部決めなど、そのほとんどが4年生に任されており、自分たちで考えて進めていくことが本当に難しく、「ほんまにこんなに任されるんや。」と感じたのと同時に、自由に伴う責任の重さに押しつぶされそうになる毎日が始まりました。
 それ以降、毎日朝起きた時、ご飯を食べている時、1人での帰り道、「このチームをどうしようか……。」と勝手に頭の中であれこれ考えては、「答えがない」という結論にいたるという堂々巡りを繰り返していました。幹部や各パートのリーダーたちと日付が変わっても、その答えのない課題、問題についてあれやこれやと議論したのも今では良い思い出です。
 しかし、シーズンが深まっていくにつれて、勝つためのチーム作りに正解なんていうものはないんだ、ということに気が付きました。何よりも、自分たちで考えて、どんな些細なことでもいいからそれを信じて、腹をくくって実行する。それの繰り返ししか無いと感じました。どうすれば良いのか分からない時、どうしても正解を求めてしまいますが、「自分はこうやる」「自分たちはこれで結果を出す」という強い意志があれば、そのほとんどはうまくいくのではないかと思います。
 あるコーチがミーティングで「決意とは、自分で決めたことを言う。」「人が決めたことは決意とは言わない。」とおっしゃっていたのを覚えています。部員数が多くなった今だからこそ、この言葉の示す意味は大きい。「本気の本気で俺はやる。」と決めたことしか人は遂行できない、達成できない、ということです。人が掲げた目標にのっかるだけでは何も得るものがなく、途中で挫折する。そこに本当の面白さは無い。
 幸いにもここFIGHTERSは1500人を超えるOB・OGをはじめとして、監督・コーチはもちろんのこと、学校関係者や多くのファンの方々の支えの基で、「本気」でやる環境が整っています。
 下級生の皆はきっと4年生という学年が近づいてきている恐怖を抱きながらも心のどこかで「4年生になったら、頑張ろう」と思っているに違いない。私たち旧4年生はまさにそんな下級生時代を過ごしていたように思います。甲子園ボウル後のこのブログにも書いたように、連れてきてもらった甲子園と比べると、自分たちの手でつかんだ甲子園はその喜びも、見えた景色もすべてが別格でした。
 もし、自分が4年生になったとき、どうなっていたいか、何がしたいか、どんなチームがいいか、そんなことをぼんやりと考えながら、エゴを出して過ごせるのが下級生時のいいところです。4年生になってから、それまで控えメンバーだった人間が「スタメンを取る。」と言って、4年間本気でやってきてスタメンを張っている選手をたった1年で抜くのは至難の業であり、その理由はヒットドリルやアジリティを習得する難しさを知っている選手ならよくわかると思う。
 この1年間、なんとなく周りに合わせて過ごしたとしても、4年生の自分を思い描きながら過ごしても、先輩の為に本気でやったとしても、全部が4年生になった時に自分に返ってくる。熱くて固い「決意」を胸にこの1年をチーム全員で戦ってほしいと思います。
 私たち旧4年生は1年間本当に多くの方々に支えられ、叱咤激励をいただきやってくることができました。ライスボウルは残念でなりませんが、あの立命館大学に2回も勝利できた要因には、情けない4年生と後輩たちが一緒に戦ってくれたことが本当に大きいと思います。
 最後まで偉そうに書いて申し訳ありませんが、私たち2016FIGHTERSはこれから現役チームを支える立場に回ります。これまで応援して、支えていただいた分、新チームをしっかりと支えていきたいと思います。1年間このブログにもお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。そして、2017年度FIGHTERSにもこれまでと変わらぬ、皆様の温かいご声援をよろしくお願いいたします。

関西学院大学FIGHTERS 
2016年度主務 石井 宏典

2017年01月05日

ありがとうございました

 第70回ライスボウル、2年ぶりの富士通戦は13−30で敗れました。結果以上にその内容は僕達4年生の詰めの甘い1年間を象徴するような試合だったのではないかと感じています。
 これをもちまして、2016年度FIGHTERSの戦いが幕を閉じました。ここには書ききれないほどの多くの方に助けられた学年だったのではないでしょうか。特に秋シーズンに入るまでは、情けない私たち4年生に多くのOB・OGの方々が話を聞いてくださり、力を貸してくださりました。本当にありがとうございました。
 時計がゼロになった時、負けたことに対する悔しさはもちろんありましたが、それと同時に私たちの事を本気で支えて、どこのチームにも負けない熱い応援してくださったOB・OG、後援会、ファンの皆様、休みの日でも朝から晩まで私たちに時間を割いてくださったコーチの方々、そしてこんな4年生を信じてここまでついてきてくれた後輩たちに勝利の瞬間を見せたかった、申し訳ない、という思いでいました。結果は残念でなりませんが、試合前ハドルで主将の山岸が言ったように、このチームでライスボウルという大舞台に挑めたことを誇りに思います。それが何よりも幸せなことでした。
 後輩たちは今回の試合を経てそれぞれにいろんなことを感じたと思います。ここからまた、新しいFIGHTERSが生まれます。私たちが1つ上の先輩方の代から学んだように、しっかりと僕たちを踏み台にして、もっと強くて、もっとかっこいい“自分たちのFIGHTERS”を作っていってほしいと思います。
 4年生は社会に出ていきますが、この4年間で学んだFight Hardをいつまでも胸に刻んで精進してまいります。本当にありがとうございました。これからも関西学院大学FIGHTERSにご声援よろしくお願いいたします。
今回のブログでは感謝の気持ちを簡単にまとめさせていただきました。少しずつ頭と心の整理をして、今年1年を振り返って書かせていただきます。あと1回だけ私のブログにもお付き合いください。よろしくお願いいたします。

2017年01月01日

Fight Hard

 慌ただしい、落ち着かない年明けが久しぶりにやってきました。世間が年末年始ムードなのをよそめに、目の前の練習に取り組み、少し落ち着いてテレビを見ても、目前に控えている強敵の姿が嫌でも頭をよぎって、内容が頭に入ってこない。3日の試合が終わるまでは年が明けた気がしないような、そんな正月を2年ぶりに過ごせていることに幸せを感じています。
 1月3日のライスボウル、我々2016年FIGHTERSの最終戦となります。思い起こせば、今シーズンのはじめに、「もうどこにも負けたくない」「相手は関係ない、全部勝とう」そんな想いをもって、今シーズン「社会人に勝つ」ということを目標に掲げてきました。これまでのシーズンをご覧になってわかるように、社会人を倒すと言えるほどの力は無く、ただただ目の前の1試合、そして昨年敗れた立命館大学を倒すためにもがいてきました。初戦から毎試合、何とか成長しようと必死で、息つく間もない怒涛のシーズンで、気が付けばここまで来ていた、というような感覚です。
 これまでの歴史で、関学が社会人に勝ったことがあるのは1度だけ。多くの先輩方が死に物狂いで準備をして社会人に挑み、敗れてきた姿を私たちはこの目で見てきました。これはあくまでも私がやってきた4年間を思い出して感じていることですが、過去の3年間は連覇の中であったことも影響してか、どこか「勝たなくてはならない」。そんな雰囲気が重くのしかかっていたように思います。もちろん私たちは勝つことしか考えていません。ただ、今このチームにある想いは「勝たなくてはならない」というよりも「なんとかして勝とう」という想いが大きいように感じています。うまく表現はできませんが、自分たちが弱いこと、下手なことは十分わかっているので、社会人相手に臆することなく、自分たちの「Fight Hard」を思いっきりぶつけてやろう。そんな雰囲気を感じています。
 ただ、試合であの外国人選手が目の前に来た時に、ここぞという勝負所で自分に出番が回ってきた時、けが人が出て突然試合に出ることになった時に、強気にプレーできるかどうかは試合にならないとわかりません。どんなに劣勢だろうと、優勢だとしても、目の前の1プレーに魂を込めて。4年生は泣いても笑っても最終戦。自分のフットボール人生をかけて、自分達を信じてやるしかありません。今はまだ不安に向き合って、悩んで、「Fight on, KWANSEI」を歌うまではいろんなイメージを自分自身の中で繰り返す。その時間こそが試合中に自分の背中を押してくれる。なんだか毎試合同じようなことを言っているような気もしますが、それこそが「Fight Hard」なんだと思います。
 1月3日、今年一番のFight Hardを試合終了の笛が鳴るまでやり続け、最高のゲームをお見せできるように準備してまいります。最後まで皆様の熱いご声援をよろしくお願いいたします。

2016年12月20日

約束の聖地

 今年の春、新チームが始動して間もない頃、トレーニング合宿が行われました。1日のトレーニングを終えて、全体でミーティングをした後、みんなが部屋に戻った後で幹部と次のような話をしたのを覚えています。
 「甲子園で入場したいなぁ。」
 「しんどい時、甲子園でプレーするの思い出したら頑張れるわ。」
 「もう1回あそこでやりたいなぁ。」
 「絶対甲子園行こう。全員で入場しよう。」
 一昨日の甲子園ボウル入場の際にそんな春シーズンからあった出来事が全て走馬灯のように頭に浮かんできて涙がこみ上げてきました。
 早稲田大学は初めて対戦する相手であり、未知なことが多く、前日までは得体のしれない不安にかられていましたが、無事に勝利することができ、ようやくライスボウルへの出場権を手に入れました。試合後の真っ青なスタンドに向かって歌った空の翼、その後の記念撮影、全てが2年前、先輩方に連れてきてもらった甲子園よりも最高で、幸せな時間でした。
 「自分でやるからおもしろい。」
 これに尽きると思います。
 立命館大学戦や甲子園ボウル、ライスボウル、こういった大一番のゲームで自分達の力を発揮するのは難しい、と毎試合つくづく感じています。不安に感じて練習をして、いろんなことを想定して準備をして、試合に挑んではいますが、点差やシチュエーションを考えずに何があっても目の前の1プレーに集中し続けるのは並大抵の覚悟ではできない。そこには「自分は何をしたい」「自分はこうやってやる」「自分はこうなりたい」そういった強い想いがあって初めてなせることです。
 今シーズンのはじめ、社会人と自分たちは何が違うのか、を考えたときに出てきたのは「フットボールへの向き合い方」でした。彼らは仕事、家庭を持って忙しい中で時間を作りフットボールに全力を注ぎ、日本一を目指してやっている。理由は様々でしょうが、きっと全員がフットボールをやる理由、そしてそのチームで自分が何をしたいのか、確かなものを持っている、だからこそ本番のゲームに強いのだと思います。
 ライスボウルの相手、富士通FRONTIERSは2年前敗れた相手です。個人的には社会人に勝つにはキッキングゲームで上回る必要がある、そんな事を考えさせられた試合であり、富士通がライスボウル出場を決めた時から心の中で沸々と彼らへのリベンジに闘志がわいてきました。
 この2016年FIGHTERSは泣いても笑っても1月3日が最後の試合となります。この1年間、「このチームで何をしたいのか、どうなりたいのか」という訴えに応じて、キッキングに捧げてくれた選手もたくさんいました。今年度のチームの集大成として、残りの日数を1年生から4年生まで「自分は何がしたいのか」心に問い続けて、チーム全員が悔いの残らないゲームにできるように過ごしてまいります。
 大変遅くなりましたが、日ごろからご支援いただいているOB・OG、後援会の皆様、昨日の甲子園球場に足を運んでくださった皆様、テレビの前で応援してくださった皆様、この様な大舞台で試合をさせていただく度に、素晴らしい環境でフットボールができていることを身に染みて感じています。本当に感謝しています。ありがとうございます。