2026年01月26日

「堂々と勝ち、堂々と負けよ」

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 本当は試合直後にブログを書くつもりでした。しかし、なかなか気持ちの整理がつかず、ここまで時間がかかってしまいました。
 甲子園ボウルから1か月以上が経った今でも、あの大歓声は鮮明に思い出されます。思い出すだけで鳥肌が立つほど、特別な空間でした。試合前練習を終えた時点で、一塁側スタンドはすでに満員。込み上げてくる感情を抑えきれず、涙が出てしまうほど、いつもとはまったく違う空気感に包まれていました。特に、試合直前の入場の瞬間。先輩方、友人、そしてファンの皆さまからかけられる声援が、一つ一つ確かに耳に届き、背中を押してくれているのを感じました。あれほど心が高ぶり、自分を奮い立たせてくれる瞬間は、これからの人生でも二度とないと思います。試合後、スタンドに向けて挨拶を終えたとき、これほど幸せな環境でフットボールができていたのだと、心の底から実感し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 一度フットボールのことは忘れようと、気を紛らわせて過ごしていましたが、一人でいる時間や寝る前、ふとした瞬間に、甲子園ボウルで立命館大学に負けたあの光景が何度も頭に浮かんできます。目の前でビクトリーフラワーが組まれ、ただ茫然と立ち尽くすことしかできなかった、あの屈辱的な時間。一生忘れることのない、死ぬまで鮮明に覚えている光景なのだと思います。
 立命館に甲子園で負けた悔しさは、きっと一生消えることはありません。その悔しさをどこにもぶつけられず、虚無感に包まれた日々を過ごしてきましたが、最後の主務ブログを書くにあたり、この一年間を振り返りながら、4年間の経験を通して、今自分が考えることをここに綴りたいと思います。
 今振り返れば、私たちは「負けるべくして負けたチーム」だったのだと思います。 試合直前には「やれるだけのことはやった」と腹をくくっていたつもりでした。しかし、いざ敗北を突きつけられると、さまざまな後悔が頭をよぎりました。
 皆さんは、カール・ダイムの詩をご存知でしょうか。この文章は詩の一部を抜粋したものです。
「威張らず、誇りをもって勝て。言い訳せず、品位をもって負けよ。堂々と勝ち、堂々と負けよ。勝利よりも大切なのは、この態度なのだ。」
 この詩を読んだときに、「堂々と勝つ」ということはイメージしやすいと思いますが、「堂々と負ける」とは一体どういうことなのかと疑問に思われると思います。引退してから、私はこの言葉の意味をずっと考えてきました。
 私は、「堂々と負ける」とは、たとえ勝負に敗れたとしても、言い訳をせず、潔く負けを認め、胸を張っていられるかどうかということだと思います。しかし、大した努力をしていない人間が、潔く負けを認めることなどできません。残るのは表面的な悔しさだけで、到底胸を張ることなどできないからです。血の滲むような努力を積み重ねた者だけが、敗北の瞬間、初めて「堂々と負ける」権利を得る。その境地に向かって限界を決めずに取り組み続けることこそが、歴代のOB・OGの方々が築き上げてきたFIGHTERSの信念なのだと気づかされました。そして、この詩に込められた思い、FIGHTERSがなぜこの言葉を大切にし続けてきたのか。今になって少し分かった気がします。
 ここまで長々と書いてきましたが、勝負の世界にいる以上、結局は最後勝たなければいけません。どれだけ取り組み(過程)に自信があったとしても、結果として負けたのであれば、その現実を受け止め、次につなげなければならない。
 負けには必ず理由があります。結果、内容、フットボールへの向き合い方、そして一人の大人としての行動。そのすべての面で、私たちは立命館に及んでいなかった。その事実から逃げず、どこまで突き詰めてやり続けられるか。グラウンド内外の細部にまで徹底的にこだわった先に、勝つべくして勝つチームがあると思います。そこに向かってどれだけこだわりを持って取り組めるかが本当に重要なことだと思います。
 最後になりましたが、この1年間、どんな時も私たちの味方でいてくださった皆様、最後の最後まで素晴らしいご声援をいただき、本当にありがとうございました。日本一という結果で恩返しをし、自分たちの取り組みを証明したかったのですが、それが叶わず、今はただ悔しくて堪りません。しかし、皆様の支えなしでは、これほど幸せな環境でプレーをすることはできませんでした。あの大勢の観客の前でフィールドに立てたことを、心底誇りに思います。
 私たちは昨日のファイターズファミリー壮行会をもって引退となりましたが、これからはOB・OGの一員として現役を支えていきたいと思っております。
 どうか、2026年FIGHTERSにも、これまでと変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

2025年度主務 大竹 皓陽

2025年11月29日

「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」

 毎試合変わらぬ温かいご声援、本当にいつもありがとうございます。
「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」
 この言葉は、小学6年生の卒業のとき、父からの手紙に書かれていた言葉です。当時、小学生ながらも心が強く揺さぶられ、それ以来、何度も思い返し、自分の心に刻み続けてきました。
 大学選手権の準決勝、関西大学との決戦を明日に迎える今、この言葉を改めて目にすると、様々な思いが巡り、恐怖や重圧に押しつぶされそうになる瞬間があります。
 4年生になってから「宿命とは何か」「運命とは何か」「使命とは何か」をフットボールに置き換えて、自分に問い続ける日々を過ごしてきました。
 FIGHTERSがどれほど多くの方に愛され、応援されているのか。4年生として日々フットボールに向き合うなかで、その重みを何度も感じてきました。OB・OGの皆様からのご支援やご声援。さまざまな場面で温かい言葉をかけてくださるファンの皆様。皆様の存在が、私たちの戦う力になっています。声をかけていただくたびに、「絶対に勝つ」「絶対に負けるわけにはいかない」と、心の奥底から強く思います。
 「部を背負い、応援してくださる多くの方々の想いも背負って戦う」
 それがFIGHTERSの4年生の「宿命」なのだと思います。時にその宿命は重圧となることもあります。しかし、その重圧の中で、人生を懸けて本気で戦えることこそ、感謝すべきことだとも感じています。
 「運命」は自分でつくるものです。日々の行動、積み重ね、修練と鍛錬が道を切り開いていくのだと信じて歩み続けなければいけません。日々の練習での1プレーや日常生活での些細な事を大切にできる人間にこそ、運は巡ってくるのだと思います。
 そして、「このチームを日本一にすること」が、私の「使命」です。
 自分の気持ちだけではなく、このチームに関わるすべての方々の想いを背負い、最後まで戦い抜き、必ずこのチームを日本一に導きます。
 明日の大一番、フィールドに立ちたくても立てない仲間がいます。その仲間の想いも胸に、フィールドに立てることに感謝し、日々仲間と切磋琢磨してきた誇りを胸に、時計が0秒になる瞬間までFIGHT GREEDを体現し続けます。一戦必勝で関西大学に挑みます。
 明日はぜひヤンマースタジアム長居へ足を運んでいただき、スタンドから熱いご声援をよろしくお願いいたします。

2025年11月08日

目の前の1プレーに

 私たちはいつも皆様の熱いご声援から本当に大きなパワーをいただいています。関西大学戦、そして神戸大学戦では、京都の地まで多くの方々がスタジアムまで足を運んでくださり、たくさんのご声援を送っていただきました。本当にありがとうございました。
 正直、関西大学戦のことを思い出すと今でも悔しくてたまりませんが、関西大学戦の結果を事実として受け止め、「自分たちに何が足りなかったのか」「どうすれば勝てるのか」を日々考えながら練習に取り組んできました。
 関西大学戦は「今の私たちに一番足りないものは何なのか」に気付かされた試合でした。私たちには「目の前の1プレーに懸ける想い」が欠けていました。なぜ、目の前の1プレーに全力を注ぎきれないのか。なぜ、試合でやってはいけないミスをしてしまうのか。
 その原因は、「上ケ原での1プレー」と「ビッグゲームでの1プレー」を区別してしまっていたことにありました。
 日々の練習からビッグゲームの1プレーと同じ緊張感でやるためには、練習で起こったミスに対して求め続けなければいけません。そして、えげつない緊張感の中、ストレスのかかったしんどくて苦しい「生きるか死ぬかの練習」を上ケ原で体現しなければならないのに、それができていませんでした。そのような練習を日頃から繰り返していった先に、「あとはやるだけ」という覚悟が生まれて、試合で思い切りプレーができるのではないかと思います。
 神大戦ではオフェンス、ディフェンス、キッキングで目立ったミスも少なく良い試合に見えたかもしれませんが、細部を見るとまだまだ細かいミスがあり、日本一のレベルでは到底ありません。
 先日の練習後のハドルで香山コーチがこう仰っていました。
「勝利の女神は、細部にまでこだわった者にしか微笑まない。今起きているミスを、試合までに徹底的に詰め切れ。」
 試合までの残された時間で、1分1秒無駄にせず、最後の最後までやり続けます。立命館大学にどこで勝負するのか。自分たちはどんなフットボールをしたいのか。そのこだわりをチーム全員でもう一度再確認し、試合で体現していきます。
 「自分のプレーでチームを勝たせたんねん」と全員が腹を括り、この一戦に全てを懸けます。
 試合当日は雨予報ですが、青い服を身につけ、スタンドから熱いご声援のほどよろしくお願いいたします。

2025年10月12日

「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり」

運は天にあり、鎧は胸にあり、手柄は足にあり、
何時も敵を我が掌中に入れて合戦すべし。
死なんと戦えば生き、
生きんと戦えば必ず死するものなり。

 この言葉は上杉謙信の居城「春日山城」の壁に書かれていた「春日山城壁書」の一節です。私は、この言葉をフットボールに置き換えながら次のように解釈しました。
 「最後の運は天が決めるけれど、自分が今できる準備を徹底的に行い努力し続けることによって、運を引き寄せ勝利を掴める。だからこそ、勝負を天の運任せにせず、自分が今できる目の前のことと戦う相手にフォーカスして試合に臨まなければいけない。試合に臨むにあたり、死ぬ覚悟で戦えば生き(勝利)、生きたいと思いながら戦えば死ぬ(敗北)。」
 ここに書いてあるように、最後の運は天が決めます。しかし、その運を引き寄せるかどうかは、自分自身の準備と努力次第です。だからこそ、勝負を運任せにせず、「自分が今できること」と「目の前の相手」に集中して試合に臨むことが大切です。「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり」という言葉には、覚悟の重要性が込められていると思います。
 いよいよ明日、関西大学戦を迎えます。
 関西大学は、この試合に全てを懸けて、死ぬ気で向かってくると思います。そんな相手に対して、私たちはどのような気持ちで試合に臨むべきか。私は、次の試合を見据えた戦い方ではなく、この一戦にすべてを懸ける気持ちが必要だと思います。「攻めて、攻めて、攻めまくる姿勢」と「全身全霊で勝ちをもぎ取りにいく強い気持ち」を持って臨まなければいけません。
 リーグ戦の先にトーナメントがあり、たとえこの試合に負けたとしてもすべてが終わるわけではありませんが、「負けたら終わり」という覚悟を持って試合に挑むことが勝利を手繰り寄せる力になります。上杉謙信の言葉にもあるように、部員全員が死ぬ覚悟で全てを懸けて戦うことができれば、必ず勝利できると思います。
 試合とはこれまでの準備を出し切る場です。相手がどうこうではなく、自分たちがやってきたことを出し切るだけです。だからこそ、準備が何よりも大切なのです。「これだけやれば勝てる」という明確な基準は存在しないからこそ、準備に終わりはありません。1分1秒を無駄にせず、できることを最後の最後まで妥協することなくやり続けます。そして、最後に部員全員でもう一度腹を括り、覚悟を決めて試合に臨みます。

2025年09月30日

「自信」と「過信」の違い

 毎試合、温かいご声援本当にありがとうございます。
 先日の京都大学戦を終え、いよいよシーズンも佳境に差し掛かろうとしています。
 ここまでの4試合を振り返ると、確かな成長を感じる一方で、課題も多く残っています。初歩的なミスやファンダメンタルのミスなど、改善すべき点は選手・スタッフともに、まだまだ山のようにあります。
 そのようなミスの原因は様々考えられますが、最も大きな要因は、日々の練習で細部にまで徹底的にこだわり切れていないことに尽きると思います。学年関係なく部員全員がそれをやらなければいけませんが、特に私たち4年生が率先して行動で示し、自分のパートやユニットの下級生に対しても徹底させなければいけません。
 しかし、実際は全てのことが「やっていたつもり」「できていたつもり」でしかありませんでした。対戦校の癖やプレーを研究するために、毎日何時間ビデオを見たのか。試合中のサイドラインモラルを徹底するために日々の練習からこだわれていたのか。まだまだそのような細部へのこだわりが弱かったと思います。
 先日の練習後のハドルでコーチの香山さんが、「FIGHTERSがこれまで勝ってきたのは、全ての時間をフットボールに懸けて勝つために行動してきたから。他のチームよりその部分で上回っていたからだ。」と仰っていました。この言葉を受けて今の自分やチームの取り組みを振り返ってみると、自分たちの詰めの甘さを痛感しました。本当に、チーム全員が全ての時間をフットボールに懸けて試合の準備に臨めていたのか。100%以上の準備ができていたのか。そして、私たち4年生はそれを下級生にもやらせられていたのか。どこかで私たちは「絶対に勝てるだろう、どうせ何とかなるだろう」という油断から「過信」してしまっていたのではないかと思います。
 その「過信」を「自信」に変えるためには、今できる準備をとことん突き詰め、徹底的にやり尽くすことが必要だと思います。「これだけのことをやってきたからあとは試合でやるだけだ」と腹を括れる状態になるまでやり続けなければいけません。その積み重ねの先に「自信」が生まれるのです。ビッグゲーム前、最後に自分を支えてくれるのは、「これだけやってきたから大丈夫」という確固たる「自信」だけだと思います。今、目の前のことに120%の熱量で向き合えない人間が、ビッグゲーム前になったからと言って向き合える訳がありません。毎日毎日の小さな積み重ねが、最後の大一番で自分の「自信」となり、勝負を左右する局面でも思いっきりプレーができるのだと思います。
 関西大学戦までの残り2週間でどれだけの時間をフットボールに懸けられるか。「神は細部に宿る」という言葉にあるように、選手、スタッフ全員が妥協せずに細部にまでこだわり続けられるか。すべては、勝つため、そして日本一になるためです。
 次節の関西大学戦でもスタンドから熱いご声援よろしくお願いいたします。

2025年08月10日

本気は覚悟から始まる

 昨年の12月下旬に監督面談を受けた際に、監督からいただいた言葉が今でも自分の「芯」となっています。
 「本気とは、何があっても逃げない、絶対に勝つという強い意志に、誰よりも向き合っていくという意味。」
 この言葉に出会ってから、自分の中で「本気」という言葉の意味が大きく変わりました。
 このチームに所属していると、「本気」という言葉を耳にする機会は多くあります。ただ、そのたびに問い続けてきました。
 「本気とは何か」「何に対して本気なのか」「どのレベルで本気と言っているのか」
 入部して以来ずっと自分の中で向き合ってきた問いでしたが、監督の言葉を聞いたとき、はっとさせられました。自分で勇気を持って決断し、なりたい自分や実現したい目標が明確にあるかどうか。それに対して、どれだけ覚悟を持って、必死にコミットできるかどうか。その覚悟がない人間には、本気なんて求められないし、本気になれるはずがない。逆に、その覚悟を持っている人間は、苦しいときでも立ち返る軸があり、周囲にも本気を求めることができると思います。ただ真面目に自分のことをやって、「これぐらいでいいだろう」と現状に甘んじるのか。それとも、すべてのことに「本気」で取り組み、周りさえも変える存在になるのか。すべては、自分がどこまで覚悟を決めて腹をくくれるかどうかだと思います。
 その自分が変われる最後のチャンスが、明日から始まる合宿だと思っています。ここで自分の殻を破れなければ、ビッグゲームを前にしても変わることはできません。フットボールにだけ集中できる素晴らしい環境で、自分をどこまで追い込み、そして周りをどれだけ追い込んで本気にさせられるか。まずは、自分が一番本気でやって見せ、率先垂範を体現し続けることが、チームに本気を伝える方法だと僕は思っています。それができれば、自分も変われるし、チームも変われる。すべては日本一になるため。理由はそれだけです。この合宿で、特に4年生が中心となってチーム全員を本気にさせ、必ず強くなって帰ってきます。
 日頃から私たちがフットボールに集中できるのは、多くの方々の支えがあるからです。フットボールをしたくてもできない仲間がいる中、当たり前のようにプレーできるこの環境に心から感謝し、「謙虚な心と感謝の気持ち」を胸に、10日間、自分とチームに真摯に向き合い続けます。

2025年08月01日

変わる、変える

 7月6日の名城大学戦を経て、春シーズンの試合を全て終えました。毎試合変わらぬ温かいご声援本当にありがとうございました。
 春シーズンを振り返ると、満足のいく試合は一試合もなかったと思います。特に名城大学戦はこの春シーズンを象徴するかのような試合でした。オフェンス、ディフェンスともに、ミスの内容が4月の立教大学戦から何一つ変わっていません。「暑くてしんどかった」「下級生が多く出ていた」などと言い訳を作ろうと思えばいくらでも作ることができますが、それらの言い訳に流されて甘い考えを持つのではなく、全て自分の責任だと思って行動することができるかが重要です。このチームに在籍している全員が、目の前の結果を全て自分事として捉えなければ、「他責ではなく自責」にならなければこのチームの先はないと思います。
 昨年の12月に「日本一」を掲げてスタートした2025年FIGHTERSはこの春シーズンで何を学んだのか。良い結果や悪い結果全てを秋シーズンに繋げていかなければ意味がありません。だからこそこの7月の期間をどのように過ごすのかが重要で、「この期間の取り組みが秋シーズンの結果に直結するぞ」と、特に4年生に口酸っぱく言い続けてきました。私たちにとって7月は単なる夏への準備期間ではなく、とても大切な期間です。まずは自分たちの現状を知り、チーム・ユニット・パート、個人単位で掲げていた目標に対して実際どうだったのかを振り返り、なぜ負けたのか、なぜ春シーズン通してチームやユニットの課題がずっと改善されなかったのか、何が足りなかったのか、それら全ての原因を徹底的に突き詰めてきました。
 それによって顕在化された課題を8月でどのように改善して変えていくのか。チームの中での自分の存在価値は何なのか、自分が何をしてチームを日本一にするのかをもう一度考え、常に自分の課題に向き合い続けることができる集団にします。時間というものはあっという間に過ぎていきます。皆平等に与えられる時間をどのように使うか、1分1秒無駄にせずフットボールのことだけを考えて行動した者が最後に笑えると思います。
 現状チーム全員が変わらなければいけないですが、まずは一番僕が変わらなければいけません。「これだけの取り組みをしている大竹に言われるなら仕方がない」と全員に思われるほどの圧倒的な取り組みはできているのか。主務としてチームに何をもたらしているのか。それら全てのことに向き合い続け、「本気」で取り組みます。チームの現状は全て自分の鏡だと思い、今の取り組みでチームを日本一にさせられるのか?と日々自問自答し続け、まずは自分が劇的に変わります。そして、4年生・チームを変えてFIGHTGREEDを体現し、「全員がやるチーム」を作ります。
 例年よりも暑い夏が続きますが、「安全に強く」をチーム全員が理解し、選手スタッフ関係なく全員が自分の役割をとことん全うして取り組んで参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2025年06月06日

「日本一の取り組み」とは

 新チームが始まってすぐの練習後のハドルで主将の前田が「俺らは甲子園で日本一になるんじゃなくて、毎日練習してるこの上ケ原のグラウンドで日本一になるんやぞ」と言ったことがとても私の心に残っています。
 前田の言う通り、上ケ原で日本一の取り組みをするからこそ甲子園ボウルで望む結果を勝ち取れるのであり、上ケ原でどれだけそれが日々できているのか、部員全員がし続けることができているのか、が最重要課題です。そういう意味で本質的には日本一になるのは甲子園ボウルの舞台ではなく上ケ原のグラウンドです。
 では日本一の取り組みとは何なのか。日本一の取り組みに上限はないからこそ、限界を決めずにがむしゃらにやり続けて、部員全員が高いレベルで取り組むことだと思います。日本一のスタート、ドライブ、フィニッシュ、日本一のタックル、パシュート、そして日本一に相応しい日々の行動、これら全てを部員全員が上ケ原で体現することです。
 しかし、今のチームを見てみると、特に4年生一人一人の甘さによって、これらの取り組みの基準が勝手に低いレベルで作られてしまっていると思います。日本一のレベルで常に考えて毎日の練習をできているとは到底思えない状況です。この現状に対して、何人の4年生が「今のままでは絶対に日本一にはなれない」と本気で焦って、チームを変えようとしているのか。
 2月の新チームが発足した頃に全体ミーティングで監督から「今年は『4年生主体のチーム』とは言わない(4年生だからと言ってリーダー扱いしない。下級生でもリーダーとして前に出てもらう)」と言われました。それでも私は4年生がチームを作って日本一に向けて一番取り組むべきだと思っています。良くも悪くも4年生の取り組みはチームに与える影響が大きいのです。だからこそ4年生が必死になって日々の取り組みを日本一のレベルでしていかなければいけません。
 そして思い切って一歩を踏み出して現状を大きく変えようとアクションを起こさなければいけないと思います。チームは誰かが変えてくれるものではなく、自分自身が変えるのです。「自分が変えたんねん」と本気で思って行動しないと、チームの最上級生としてここにいる意味はないと思います。このチームで何を成し遂げたいのか、何のためにフットボールをしていて、自分はどうなりたいのか、そして、今の取り組みで日本一になれるのか?と日々自問自答し続けて、地道な努力を積み重ねていくことが大切だと思います。全ては日本一になるためであって、その大目的を絶対に見失わないように、我々リーダーがチームをリードしていきます。
 春シーズンのVarsityの試合も残すところ法政戦のみとなりましたが、もう一度、自分たちはどんなフットボールをしてどんな勝ち方をしたいのか、何をこだわって法政大学と勝負するのかを全員で再確認し、全ての面で圧倒的に勝ちきるべく、試合までの残された期間を取り組んでいきます。是非スタジアムでご声援のほどよろしくお願いいたします。

2025年05月01日

2025主務ブログスタート

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 はじめまして。2025年度FIGHTERSの主務を務めさせていただきます、大竹 皓陽(おおたけ こうよう)と申します。一年間、主務ブログを通じてチームの現状をリアルにお伝えし、私の「覚悟」と「今シーズンにかける思い」をより多くの皆様に知っていただければと思っております。至らぬ点も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

はじめに、私の略歴について紹介させていただきます。

2016年 啓明学院中学校に入学
タッチフットボール部に入部し、3年生時にはWR/DBで副将として日本一を経験。

2019年 啓明学院高等学校に入学
アメリカンフットボール部に入部し、3年生時にはLB/DBで副将を経験。

2022年 関西学院大学社会学部に入学
FIGHTERSに入部。2年生の春にLBからDLにコンバートし、夏にTEに再コンバート。その後、度重なる怪我を経て、再びLBにコンバート。
そして、今年度主務に就任。

 私たちは昨シーズンの負けを経て、これまでの取り組みを全て見直し、今のチームの現状と課題を明確にし、目指すべきチームの姿について・主務の存在意義について何度も話し合いを重ねてきました。その結果、私が今年度の主務に就任することとなりました。
 私と同じく立候補していた、MGR西村、AS青木、WR川アは、「チームの日本一」を一番に考え、覚悟を決めて私に託してくれました。私は、選手とスタッフ全員の想いを背負って主将の前田と共に、「自分で限界を決めず、貪欲に戦い続けることができるチーム」を作り、全員が今年のスローガンである「FIGHT GREED」を体現します。そして、日本一のフットボール選手である前に、日本一の大学生を目指します。「凡事徹底」を掲げ、私生活での一つ一つの行動にこだわり、FIGHTERSの一員として自覚と責任ある行動をとります。
 部員全員がオフシーズンに自分で設定した目標に本気でコミットすることができれば、必ずチームとして良い結果を得られると思います。「どんな人間になって、どんな集団を作って、どんなフットボールをして、最後にどんな勝ち方をしたいのか。そしてFIGHTERSで自分は何を成し遂げたいのか」を強く明確に持ち続け、自分だけではなく周りの人間をも本気にさせるのがFIGHTERSの4年生の使命だと思います。真面目ではなく本気の集団を作り、必ず日本一になります。
 いつも支えてくださっている全ての方、OB/OG、そしてファンの方々の思いも背負って、謙虚な心と感謝の気持ちを忘れずに、大学生活の全てを懸けて全身全霊で取り組んで参りますので、今後とも温かいご声援よろしくお願いいたします。

2025年01月25日

選んだ道の先に

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 お久しぶりです。
 いよいよ最後の主務ブログになりました。1年間、このブログを書くために色々なことを考え悩んできましたが、自分の気持ちや考えを誰かに伝えるために文章にしていく時間は、考えを整理できるだけでなく、私を成長させてくれる大切な時間にもなりました。今まで読んでくださりありがとうございました。
 この4年間は本当に沢山のことがありました。良いこと悪いこと、楽しいこと辛いこと、様々な経験を経てたどり着いたのがあの場所での負けでした。あの時は正直「夢であってほしい」と思いました。全てが終わるのは本当に一瞬でした。涙は出ましたが、試合が終わっても遠征はまだ続いていて、私には泣くよりも先にやらなければいけないことがあったので必死に頭を働かせました。帰ってきてから沢山泣きました。次の日にあった立命館大学と早稲田大学の試合を来年のために撮影しにいった時も、「自分たちは負けた」「もう終わってしまった」という言葉がずっと頭の中にありました。
 ですが、2ヶ月が経とうとする今は、負けたことをそれなりに受け止められるようになりました。もちろん勝ちたかった。4年間、日本一になるために全てをかけて過ごしてきたので、本気で、心の底から、何が何でも勝ちたかったです。本当に本当に悔しかったです。でも、勝っていたら今の自分はいなかった、負けたからこそ味わった感情や経験、学んだこともあったと考えると、この負けも価値のあるものだったのだと思うことができます。
 負けてから「4年間はどうだったか」「今はどんな気持ちか」と聞かれる時、簡単に一言で表すことが難しく色々と考えている中で、今までは「後悔はあるけど納得はしている」が正解だと考えていましたが、今は「反省はあるけど後悔はない」が最適な表現ではないかと思っています。私は「後悔する」という言葉を使うことに少し抵抗があります。なぜなら4年生であり幹部であった私は、自分がした行動を省みてもっとこうしたほうがよかったかもしれないと反省することはあっても、自分がしてきたことが失敗だったと悔やんではいけない、そうならないために考え抜いて行動する責任があると思うからです。私は、今まで自分がしてきた沢山の選択は、正解かどうかは分かりませんが、間違いではなかったと思います。他の選択肢もあったのかもしれませんが、それを選択していたら今の私はいません。選んだ道を進み、沢山の困難の中で成長させてもらってきて存在する今の自分のことを考えると、今のこの私を捨てることはできないと思います。チームや自分以外の人にとってどうだったかについては確信を持つことができませんが、私がしてきた選択が、少しでもチームに、他の誰かに良い影響を与えることができていて欲しいと思います。
 1月26日の壮行会を以て、私たちは卒部し、それぞれの新しい道に進みます。その先にも数え切れないほどの選択と、今まで以上の困難が待っていると思います。でもFIGHTERSで4年間を過ごした今の私は、どんな困難があっても、最後には自分が納得できる道を選ぶことができるだろうという自信があります。私がFIGHTERSで得ることができた一番大きなものは、「選んだ道の先にどんな結果が待っていても、最後には、自分の選択は間違ってはいなかったと納得できるようにしよう」という考え方です。望む結果になるとは限らない、いつ終わりが来るのかもわからない、自分ではどうすることもできないことも沢山ある中で、常に自分がやりたいこと、やるべきことを考え、行動に移す。自分を客観的に見て、自分とは異なる意見を取り入れながらも自分を見失わず、信じる道を、選んだ道を、胸を張って歩く。そしてその先にある結果がどうであっても全てを受け入れ、それらを次の道を進む力に変えていく。この考え方は、これから先どこで何をする時にも私の力に、道標になってくれると思います。今の私にあるこの自信と考え方は、FIGHTERSでの4年間から、今回の負けから得ることができた、そしてここからでしか得ることができなかった、とても大切なものです。振り返っても苦しい時間の方が多い4年間でしたが、今の私になるために、FIGHTERSは絶対に欠かせないものでした。
 未熟な私でしたが、自分がしてきた4年間の取り組みが、FIGHTERSがこれからも「全力を尽くす誰かに沢山の経験と学びと成長を与えてくれる場所」であり続けることに少しでも貢献できていたらと思います。
 最後にはなりましたが、今年度も沢山のご支援、ご声援をいただき本当にありがとうござました。ありきたりな言葉にはなってしまいますが、皆様がいなければ今の私たちは、FIGHTERSはありません。心から感謝申し上げます。
 そして、これからもFIGHTERSをよろしくお願いいたします。

2024年度主務 松浦 佑月